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『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』のタイトルは…

電王1

 今回も例によって長いので、マクラはなしよ。『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』の感想ですよ。すげー商売っけまるだしのタイトル。

 観に行った映画館は東映特撮映画と言えばの新宿バルト9。火曜の朝イチの回に行きましたが、まぁ平日に子供はそこまでいないですよね。若い男女が多め。オジサンもわりといました。特撮好きかな? 客の入りはまぁまぁでした。


概要:『仮面ライダー電王』の劇場版として3本連続で公開される『超電王トリロジー』の一作目。監督はアクション監督として70年代から活躍してきた、東映特撮の生き字引金田治。脚本は『侍戦隊シンケンジャー』の小林靖子。

 仮面ライダー電王に変身する野上良太郎(溝口琢矢)の姉、野上愛理(松本若菜)が経営する喫茶店ミルクディッパーに突然現れたモモタロス(声:関俊彦)モモタロスは、良太郎の仲間のイマジンたちが住む時をかける列車デンライナーが、ピギーズイマジン(声:中井和哉、鳥海浩輔、柿原徹也)のせいで暴走をしてしまい、2010年1月中に閉じ込められてしまったと伝える。ピギーズイマジンを探す良太郎たちだが、愛理がチンピラに絡まれているところに出くわす。モモタロスが憑依した良太郎はこれを簡単に始末するが、チンピラたちは、若い男に頼まれて襲ったと言う。その現場を物陰からみていたのは仮面ライダーゼロノスに変身する桜井侑斗(中村優一)であった。彼は、かつて、恋人である愛理を守るために自らの時間、記憶、存在を失った桜井(岡野友信)が過去から連れ出してきた、桜井自身の青年時代である。侑斗(中村)はやがて桜井(岡野)とは違う未来を歩いて行ったため、愛理と恋人関係になることはなくなったのだが、どこかで彼女の存在を気にかけていた。事件の裏には、愛理に一目ぼれした菊池宏(中泉英雄)という青年が、「彼女のピンチを救うヒーローになりたい」という願いで、ピギーズイマジンと契約しており…。



 『仮面ライダー超電王トリロジー』ということで、2週おきに新作の中編を公開していき、たった3年間で今回の3本も加えて7本の映画作品を発表するという怒濤の続編ラッシュでようやくファンも飽き飽きし出した『電王』の搾りかすを更に絞りきって、ファンからもらえるだけもらっておこうという、東映の商魂ここに極まれりといった調子。
 というか、余談なんですが、『仮面ライダー』の映画って、初動だけめちゃいいんだけれど、その後は毎度鳴かず飛ばずらしいので、たった2週間の限定上映はむしろ話題性もあったりで、配給的にも興行的にも具合がいいそうです。
 で、さすが絞りカスだけあって、作りはひどく安っぽい。毎度このブログでも取り扱う映画のポスターを貼っていますが、せめてポスターくらい3種類作ればいいのに、なんのデザインセンスも感じられないスーパーの安売りチラシみたいなデザインのものが一種類だけしかありませんでした。それだけで、作り手の志の低さが手に取るように伝わるデザインとなっておりますね。


 まず、「何、こんな子供向けの映画にマジになっちゃってんの?」って言われる前に、今後3部作の感想を全部書くにあたって、感想の重要性について書いておこうと思います。
 蓮實重彦先生が言っていましたが、フランス映画界は、全盛期の『カイエ・デュ・シネマ』みたいな、どんな映画でもちゃんと見に行って真っ正面から批評していく人がいなくなったから面白くなくなったとか。日本映画もそうですよね、昔は『ゴジラ』シリーズや『大魔神』やそういう子供受けがいい特撮でも、それが今ほど子供向けと限定されていなかったのもあってか、きちんと批評する人がいた。批評は映画の向かう指針を指し示す。それで映画作家と二人三脚で、映画がコマーシャリズムに走りすぎないように、その質を高めていっていた。
 だから現代の映画界も、いくらお子様向け映画だといっても、それを真っ向から迎え打って大人げなく叩き潰す批評が必要とされてるのかもしれない。そうでなければこの手のヒーロー特撮をはじめとするテレビ屋映画は手を抜かれていく一方だと思います。
 ただ現在、世の中にそんなに発言力がある批評家がいないんですけどね。コメンテーターみたいな人は多いけど。


 で、以下が本論。コマーシャルアートを舐めるなっていう論旨。

 今作をふくめ東映のこの手の映画って、映像は安っぽいデジタルカメラで撮影してるのかやたら薄暗く、音は屋内シーンになると反響しまくっていて耳障りだし、編集は、尺を延ばすためとしか思えない意味不明のロングショットを多様したりで間が悪いし(冒頭の愛理と侑斗が見つめ合う心象風景のシーンや最後のバイクの二人乗りのシーン、いらないとは言いませんけれど、あんな下手な編集久々に見ましたよ)、せめてストーリーはと思ったら劇場版らしくないテレビシリーズとなんらかわらない安っぽさであります。
 ストーリーがTVシリーズでやっていたような「なんてことない内容」なことについて、公式HPによると、本作が目指すのは『電王』シリーズの「原点回帰」であり、「過去の改竄を防ぐ為に戦う」事や「イマジンと契約者の絡み」といったこれまでの劇場版ではあまり触れていなかった『電王』本来のテーマを強調して描写しているそうです。で、同時にこの『EPISODE RED』は「TVシリーズとしての『電王』のこれから」を描きたかったそうな。それってさ、映画でやる意味ないじゃん。TV的なことをやりたいんなら、その魅力が最も発揮出来るTVでやるのがベストじゃん。そういうところ総括しても、作品の質向上のことは真面目には考えていないんだろうなって思わされます。

 せめて劇場版らしく、ロケ地をいつもと違う調子にして欲しかったです。なんかずっと新宿駅周辺をウロウロしてたし、あからさまにゲリラ撮影なのが丸見えで背景の人がみんなニヤニヤしながら走ってる良太郎見てるし。やる気ねぇ。
 あとやる気ねぇと言ったらデンライナーが暴走するシーンで、同じショットを二回も使い回してました。たった80分の映画なのに。
 あとあとこのシリーズが人気になった理由であるところのイマジンたちの掛け合いもパンチ不足でした。かつてはもっと面白かったような。ただ飽きてきただけではないよね。なんか小林靖子の脚本にしても声優さんたちの演技にしても、以前のように波に乗っていて、キャラクターが暴走しちゃっているノリが無くなっていて、「お仕事感」がとても感じられる。

 では何故以上のような文句をブースカ言いながら、作品の質も大体分かっているのに、僕のようなファンは、こういった映画を見てしまうのかと言えば、この作品が『仮面ライダー』だから。要は単なるブランド品コレクターなんだろうなと思うんです。自分を擁護するわけじゃないけど、そういう映画の見方が決して悪いことではないだろうし、そういう映画の楽しみ方だって肯定されるべきであると思います。
 ただ許せないのはそういう『仮面ライダー』と題されていればなんでも見るよってファン心理を知っていながら、そこに甘えて小手先・低予算の映画作りでも別に構わないと思っている、そしてそのずる賢い根性を悪くも思っていないのか、タイトルやポスターにまで隠そうともしないで丸出しにしている制作陣なわけで。

 映画とはコマーシャルアート、お金を儲けを第一に考えるのももちろん結構です。ただ人様にお金をもらってるんだから、その金設け根性に見合うだけの、イイモノを作ろうって努力もしろよと思います。
 こうやってキャラクターのブランド人気におんぶにだっこしているだけでも、儲けはほぼ確実に出るんだけれど、その商売に人情味はまるで感じられない。いつまでこんなヤクザな商売を続けていけるんだろう。


 文句ばかりでなく、さすが人気シリーズ、良かった点も少しはあります。
 ストーリーが、よくある「好きな娘にふりむいてもらうため、友人に頼んでその娘を襲わせる→ピンチに現れるその娘を助ける(フリをする)→その娘の気持を射止める→他の男が助けに入り失敗」っていうベタなギャグのパターンを繰り返していくことで次第にスケールを大きくしていく構造が、それが上手く活かされているかどうかは別にして、とても面白いと思います。
 あとコハナちゃんでかくなりましたね。あと数年後どうなるか楽しみです。長期シリーズはこういう楽しみがあるから見てしまう。
 ついでに、良太郎役の溝口琢矢君は、あまりにも扱われ方が地味でかわいそう。何度見ても、一瞬「誰?」って思っちゃうし。この年頃の子はニキビが大変そうですね。佐藤健君でなくなってから、良太郎でなくモモタロスが主役っぽくなっちゃいましたね。


 以上、まあおなじみのキャラクターがおなじみのコントやおなじみの戦いを省エネ気味に繰り広げるだけの映画で、中身はテレビシリーズに比べ空っぽ。果たして半年後内容を覚えていられるかどうかってな作品でした。せめて新ライダーが出ればいいのに。そしてあと2本見るのか…。
 三宅雪子議員(小沢ガールズ)レベル

 次回は、勝手にスーパーヒーロータイムしてきました。『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』の感想を書きます。

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/05/30(日) 02:31:58|
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