かろうじてインターネット

「少年ジャンプ」と水木しげると映画とおもちゃと特撮を愛します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『シュレック フォーエバー』はシリーズを「汚く」まとめたよ。

シュレックフォーエヴァー

 今週の『天装戦隊ゴセイジャー』は、総集編というかブレドランの今までの行程をおさらい。一応伏線みたいなものは貼っていたっぽいですが、実はブレドランは護星天使「救世主のブラジラン」だった!(略して「天使のブラ」)なんかデザインがかっこいいぞ!
 あと天地博士がここにきて、ゴセイグレートの媒介になるという存在意義をついに発揮!
 ゴセイナイトはなんだかいわくありげ。次回予告で天使のブラに「お前は私のものだ」って言われていました。元部下かなにかかな?

 『海賊戦隊ゴーカイジャー』の宣伝もついに始まりましたが、ゴーカイピンクは『仮面ライダーW』の最終回に出ていたカワイコちゃんですね。小池唯ちゃんというそうです。


 しかしながら今回は『シュレック』シリーズの最後の冒険、『シュレック フォーエバー』の感想です。時間が合わなくて2Dで見てきました。字幕版。

 観に行った映画館は吉祥寺バウスシアター。月曜日メンズデーの夜7時からの回に行きましたが、ガラガラでした。ていうかこのシリーズ全部映画館で見ていますが、毎回ガラガラですね。可愛くないから人気ないっぽい。女の子が2人と中学生くらいの子が1組。


概要:監督は『スカイハイ』のマイク・ミッチェル。『パート1』と『2』の監督とも、『3』の監督とも別の人です。
 最愛の妻フィオナ(声:キャメロン・ディアス)と3人のかわいい子どもたちに囲まれ平和で幸せな毎日を送っていたシュレック(声:マイク・マイヤーズ)。しかし少々窮屈な日々に、時々、怪物として自由気ままに暮らしていた時代を懐かしく思ってしまうのだった。そして一日だけでいいから戻りたいというシュレックに、ペテン師の魔法使いランプルスティルスキン(声:ウォルト・ドーン)が、その願いを叶えてあげようと契約を持ちかける。しかしそれは、ランプルスティルスキンの罠だった。契約書にサインした途端、シュレックは別の世界の“遠い遠い国”に飛ばされてしまったのだ。そこは、ランプルスティルスキンが王として君臨する暗黒世界。ドンキー(声:エディ・マーフィ)はシュレックを知らず、ようやく再会したフィオナは自由を求める革命軍のたくましき女リーダーだった。さっそく、契約キャンセルの唯一の方法“愛する人とのキス”を実行しようとするシュレックだったが…。
"allcinema online"より抜粋)


 もともとディズニーの製作部門トップであったジェフリー・カッツェンバーグがディズニーの社長になれなかったため独立、アンチディズニー的な志向のもと造られたドリームワークス社であるが、その代表的なキャラクター「シュレック」はその見た目をしてこの会社の「アンチディズニー」という意志を表現していた。

 つまり「美しきもの」=「良きもの」としてきた従来のディズニー的な価値観にケンカをふっかけるような「醜いもの」の肯定であった。だから前のシリーズ(特に第一作目)は、ティンカーベルを売り捌くピーターパンがいたり、『白雪姫』の物語を「七人の男と清らかな同棲」と言ったりと、美しい童話の世界を糞尿まみれにするかのようなパロディをして、ディズニーアニメの王子様的なキャラクターは意地悪な悪役にされ、囚われの美女フィオナ姫は醜い怪物になることで幸せを掴んだりした。
 で、そんなやりたい放題で美醜の価値観をむちゃくちゃにしてきた『シュレック』も今作で最後。今作の面白い点は、10年間続けたことで童話の世界に糞尿まみれの矢で一矢報いてある程度は定番化したかに思われる『シュレック』の世界をもメタ的にパロディ化していることである。そのことによってシリーズの締めくくりにふさわしいエピソードとしているのだが、そこんところを解説。


 童話のような冒険は終わり、幸せなお姫様(フィオナ)と王子様(シュレック)の「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」な生活はやがてマンネリで刺激のない生活となり、恐怖の象徴だった怪物シュレックは村のみんなのマスコットへとなる。
 かつては世界を恐怖のどん底にたたきおとしたドラキュラや狼男がいつの間にやらお茶の間キャラクターになったように、みんなのマスコットになったシュレックの、その醜さを恐る人はいなくなった。

 そしてシュレックはかつての怪物として恐れられていた自分と何にも縛られない自由を取り戻そうと、ランプルスティルスキンの手を借りて、『パート1』の時期へとタイムスリップする。ここでカーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』に乗せて、かつてのように思う存分自由を満喫し人を怖がらせまくるシュレック。
 しかし実はその過去の世界はシュレックがいなくなったパラレル世界であり、シュレックより更に醜いモンスターたちがクーデターを起こそうとしていた。

 シュレックはそのモンスターたちのリーダーとなっているフィオナとキスをすることで世界が元に戻ると知り、なんとか彼女を振り向かせようとするが、フィオナの優しさや愛に慣れきったシュレックにとって、昔のように「美しいハート」でもって彼女の気持ちを振り向かせることが困難になっていた。
 シュレックの醜さを相対化し無効化させるモンスターたちを登場によって、シュレックというキャラクターの美醜はニュートラルな状態におかれるが、そうすることでシュレックの持つ「ハート」が如何なるものなのかを不純物無しに観客に分かりやすく提示しようとしている。
 そしてもう一度『パート1』をパロディという形で焼きなおすことで、本作はこのシリーズが何度も言い続けた、「見た目の美醜」とは次元が異なる「ハートの美しさ」の重要性をより強く描き、そのことでシリーズにピリオドを打っている。


 が、やはり醜いシュレックやフィオナが美しいハートを持っているという点にインパクトがあった本シリーズ、もはや美しくも醜くもない彼らに「美しいハート」があったとしたところであまりインパクトはないのが残念。
 加えて逆の逆は正、元来パロディだらけだった『パート1』をパロディすることで物語が「普通の話」になってしまっていて本作の持つ最も強い魅力が失われているのがとても残念。オチとか、あまりに真っ当すぎて、もう一捻り必要だろと思いました。


 そして『パート1』のパラレル世界を巡り、もう一度「美しいハート」に触れる旅の末、シュレックがフィオナに告げる「救われたのは俺の方だった」というセリフが、童話でよくある「めでたしめでたし」の後の話、そして『シュレック』シリーズの後日譚を描いた本作の締めくくりとしてとても気の利いたセリフであった。
 フィオナに出会わなければ、孤独に人に怖がられ、次第に荒んでいったであろうシュレックの「ハート」が、彼女の美しいハートによって幾度となく救われていることを、彼女を一度失いもう一度取り戻そうと努力することで、彼はようやく認識したのである。そういった意味が込められた上記のセリフは、「実はお姫様が王子様を助けていた」という『シュレック』らしい逆転のギャグでもあり、このセリフによって彼らはずっと「末永く汚く幸せに」暮らしていくだろうことを保証している。そのような点でとてもロマンチックである。


 以上、本作はシリーズ第一作『シュレック』のパラレル世界を描くことで本シリーズが常に描いてきた、「美醜」とは次元の異なる「ハート」の美しさについてもう一度描き、それにより童話によくある「めでたしめでたし」の後日譚をキレイに、いや「汚く」、まとめていると考える。


 不満点は先ほどあげた二点にも言えることだけど、やはり最終作なのだから『パート1』のインパクトは超えて欲しかったこと。比較してしまうとギャグに毒やエスプリが効いてないし、ディズニー的な権威に対する敵意も感じられない。まぁ『ヒックとドラゴン』とか、今後はあまり毒のない方向でいくのかな、ドリームワークス。
 あと「遠い遠い国」ってイヤになっちゃうほど遠いんじゃなかったの? シュレック達は1日でいろんなところ行ったり来たりしているけれど…。
 それと、醜い自分を認めないフィオナが人間としてシュレックたちの敵になれば、主題も明確化されもっとドラマチックな展開になったのになって。


 しかしながら、ギャグは相変わらず安定しているし、何より彼らに会えるのもおそらく最後、確かに日和っちゃてはいますが決して面白くなくはない映画です。単純に楽しめます。
 3Dで見れなかったのは残念ですが、どうだったんだろうか?

 鈴木愛理レベル

 次回は、えーと「映画館で見た新作映画の感想は全部書きます」というルール上どうしても書かざるを得ません、『ゴダール・ソシアリスム』の感想です。そんなにガッツリといかないで、軽くいこうかと思っています。

シュレック [DVD]シュレック [DVD]
(2009/03/06)
(声の出演)、ジョン・リスゴー 他

商品詳細を見る

シュレック2 スペシャル・エディション [DVD]シュレック2 スペシャル・エディション [DVD]
(2009/03/06)
キャメロン・ディアス、ルパート・エベレット 他

商品詳細を見る

シュレック3 スペシャル・エディション [DVD]シュレック3 スペシャル・エディション [DVD]
(2009/03/06)
エディ・マーフィ、マイク・マイヤーズ 他

商品詳細を見る

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/12/29(水) 01:31:21|
  2. 映画サ行
  3. | トラックバック:6
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ

FC2カウンター

プロフィール

かろうじてアメリゴ・ベスプッチ

Author:かろうじてアメリゴ・ベスプッチ
 映画のこととか長々と書くブログです。
 たまに映画以外のことも書くよ。
 コメントくれたら嬉しいです。
 更新あんまりできないけれど。
 あと現代人なのでtwitterを始めました。
 chikiuso2800って名前。
 ご意見、ご感想、取り上げてほしい映画のリクエストなどございましたら、コメント欄か上記twitterIDにてお知らせください。

 なお映画の感想コーナーの最後で、実に分かりやすく画期的な映画の評価方法として、その映画のレベルに見合ったアイドルの名前を書いております。

Twitter on FC2

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

映画ア行 (36)
映画カ行 (51)
映画サ行 (35)
映画タ行 (28)
映画ナ行 (8)
映画ハ行 (40)
映画マ行 (17)
映画ヤ行 (4)
映画ラ行 (14)
映画ワ行 (1)
2010年度映画ランキング (3)
少年ジャンプ (47)
特集 (3)
謝罪 (2)
未分類 (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。