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『ストーンズ・イン・エグザイル ~「メイン・ストリートのならず者」の真実』は超豪華映像特典みたいだよ。

ストーンズ

 今週の『ゴセイジャー』は笑った者を吸い込んでしまう天狗のヒッ斗と、今時のギャグがまるで理解できないハイドとゴセイナイトのお話。ハイドの笑いのツボは駄洒落でした。で、ゴセイナイトとハイドの漫才が今週の見所でした。もうちょい本気でやってほしかったな。そんななんちゃってではなく、こちらが「おぉ!」って言えるほどの掛け合いをして欲しかった。 
 あとアラタの「そんなの関係ねぇ!」とか「ルネッサーンス」とか「ゲッツ」とか、本当に哀しくなりました。

 あ、『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』と同時上映『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE MOVIE』観に行きました。こんなんじゃなく真面目に感想は書くよ。
 でもとりあえず今回は『ストーンズ・イン・エグザイル ~「メイン・ストリートのならず者」の真実』の感想。音楽ドキュメンタリーってここ何年かやたら流行っていますね。いいことだと思います。ドアーズのドキュメンタリー映画『ドアーズ/まぼろしの世界』が期待です。

 観に行った映画館は吉祥寺バウスシアター。月曜日は1000円の日で、勇んでいったのですが、よく考えたらそもそもこの映画は安く観れるんだった…。『バード★シット』の再上映に行けば良かったと後悔…。最近、このブログを始めてから新作映画を追うのに一生懸命で古い映画観れなくてさみしいな。
 観客はそこまでいなく、オジサンだらけ。ストーンズファンかと。


概要:監督はスティーヴン・キジャック、現在のミック・ジャガーやチャーリー・ワッツをはじめ、マーティン・スコセッシやシェリル・クロウ、ベネチオ・デル・トロなど豪華な人々も顔を出す中編ドキュメンタリー作品。
 1971年春からの一時期、イギリスから南フランスのコートダジュールに居を移したザ・ローリング・ストーンズ。メンバーは別荘に暮らし、アルバム「メイン・ストリートのならず者」の製作にとりかかる。貴重な映像や写真と、メンバー自身の言葉とともに、最高傑作が出来上がるまでの当時の様子を明らかにする。
「シネマトゥデイ」より抜粋)


 ローリング・ストーンズはキャッチーでセクシーでワルくて、とても魅力的だとは思うけれど特別思いれがあるバンドなわけではない。まぁ何枚かアルバムをレンタルして聴いたことはあるけれど一枚も持っていなかったりするので、思いれの無さとか知識の無さは勘弁してください。


 本作の魅力は、ローリング・ストーンズを通し、ロックンロールが通用しなくなった70年代のロック文化とはいかなるものであったかの一面を切り取っている点にあると思う。

 この映画はあるミュージシャンについてのドキュメンタリー映画というより、『メイン・ストリートのならず者』というストーンズ最高傑作と呼ばれるアルバムが如何にして制作されたかについてのドキュメンタリー作品である。

 まず、70年代という時代とはって話。70年代は一方でロックが成熟した時代でもあるが、また一方でロックンロールがロックンロールらしい反骨精神や文化や時代を象徴することが出来た時期の終焉であり、この前年ビートルズも解散している。作品冒頭で音楽プロデューサードン・ウォズは「当時はラブ・アンド・ピース、ヒッピー、アシッドそんな時代だった。コッポラは『地獄の黙示録』を撮っていた。"60年代"はもう機能してなかったので体制を吹き飛ばすか逃げるしかなかった」と語る。反抗しまくっても何も変わらなかった60年代。終わらないベトナム戦争と冷戦。旧世代をぶちこわす象徴として時代の寵児扱いされた彼らは、ギャラの問題というあまりロックンローラーらしくない理由、そしてイギリスの持ついつまでも排他的な古い環境から逃亡したことが象徴するように、ストーンズは、70年代において反抗することに疲れたのか、もしくは反抗に意味を感じなくなってしまったのか、麻薬と金とセックスに溢れた優雅で漫然とした生活の中で曲を作り続ける。


 ストーンズが、新たな時代に合った音楽の形を模索するかのように、『メイン・ストリートのならず者』は、黒人音楽、カントリー、一つ一つの曲は色々試されていて面白いがアルバムの完成度としては、そこまで高くないように見える、全体的な方向性が見い出せない。ミック・ジャガーも作中で「今までに無い無秩序で根性のある作品だ『メイン・ストリートのならず者』は方向性がなかったが賞賛に値する要素がつまっている」と語っている。


 まさにそのような性格のアルバムが象徴するような形で、本作にあるジム・マーシャルらの手によって撮影された、その当時のストーンズのプライベートを撮した写真は、まるでバカンスのようで、淡く美しく、優雅で、自由で、儚げで、それでいてひどく堕落的である。まるで暇と金を持て余した貴族のようであり、本当に彼らは「セックス・ドラッグ・ロックンロール」をしていたんだとわかる。例えば「ローリング・ストーンズ」が一つのバンドというよりも、メンバーを中心に構成されるファミリー(一族)のようになっていき、彼らが食っちゃ寝て、マリファナ吸って、音楽を楽しむ描写とか。

 今作のキモはそのような貴族的なアルバム制作の裏側が見れることだろう。若い頃のミック・ジャガーは本当に美しいし、ミック・ジャガーとキース・リチャーズのホモソーシャルの関係も見ていておもしろい。またヘンテコな人々が往来して、設備が決して十分とは言えない中、その雑多な雰囲気すらも楽曲のなかに取り入れて昇華させてしまうストーンズ独特のラフな魅力の描写も面白かったし、とてもカッコ良かった。
 そういう制作の裏を見せる事で、『メインストリートのならず者』というレコードをより多角的に楽しめることが可能となっている。これがこの作品のもつ最も重要な欲求であろう。

 以上、本作は70年代というロックが60年代ほど通用しなくなってしまった時代において、ローリング・ストーンズがいかに70年代を歩んでいったか、そこを描いていくことで、『メイン・ストリートのならず者』というアルバムが自由で優雅で儚げである一方で、どうして無秩序で無軌道な作品なのかが分かり、このアルバムの多角的な楽しみ方を提供するのである。


 不満点はございまして、やはり映画がレコードの付随物になってしまっているのがとても残念。
 もし『メイン・ストリートのならず者』どころかストーンズすら知らない観客が観たとしても楽しめるような作品作りが大衆芸術である映画には求められてもいいはずなのに、これじゃ超豪華な『メイン・ストリートのならず者』のブックレットではないかと。たんなる映像特典ではないかと。
 だから、当たり前のことだけれど、もっとどっぷりファンだったら、楽しみ方もまるで違ったんだと思います。

 あと本作のウリの一つである、スタイリッシュな映像表現もすぐに飽きちゃうし、インタビューもライブ映像もほとんどない。本作は最後、アメリカン・ツアー1972というストーンズ史上最高のパフォーマンスとも言われるライブの映像を少し映して終わるのであるが、それもちょこっとだけ。100分くらいにしていいから、ライブ映像は増やして欲しかった。音楽映画はやっぱり可能な限り音楽を鳴らして欲しいなと。


 以上、ストーンズファンならもちろんおススメ。ファンでなくとも『メイン・ストリートのならず者』を聴いていれば楽しめるかも。70年代の貴族的ロック生活の写真はとてもいいので、そういう目的で楽しむのならばけっこうオススメです。

 評価は南明奈レベル
 次回は、観ないでか、『ゾンビランド』の感想でございます。

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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/08/15(日) 23:46:35|
  2. 映画サ行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<『ゾンビランド』はささやかな「人間賛歌」だよ。 | ホーム | 『ルンバ!』は自動掃除機よりよく動くよ。>>

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