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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』は意外に皮肉屋だよ。

Aチーム

 おお、先日の来場者数が163人だよ。ありがとうございます。次第にお客さんが増えてきたよ。
 てなわけで、今回は『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』の感想です。 

 観に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。わりと大きめのスクリーンで夜の回、公開間もないのにけっこうガラガラ、大丈夫かしら。外国のお客さんがいつもに増して多かったのは、テレビシリーズのファンでしょうか?


概要:1980年代にヒットしたアメリカの同名TVドラマシリーズをリドリー・スコットとトニー・スコットの兄弟がプロデュースして映画化。監督と脚本は『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のジョー・カーナハン。脚本に名を連ねているブライアン・ブルームは本作で悪役の傭兵パイクも演じている。音楽はアラン・シルヴェストリ。
 奇抜な戦略家のハンニバル(リーアム・ニーソン)をリーダーに、二枚目のフェイス(ブラッドリー・クーパー)、怪力のB.A.( クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン)、パイロットのマードック( シャールト・コプリー)ら米軍のバラエティーに富んだ精鋭で結成された特殊部隊“Aチーム”。それから8年後、数々の特殊ミッションを遂行してきた彼らは、すでに米軍の生ける伝説と化していた。そんな中、盗んだ米ドル紙幣の原版をバグダッドから運び出そうとしているゲリラ集団を一掃し、原版の奪還に成功するAチーム。だがその直後、モリソン将軍(ジェラルド・マクレイニー)が突然爆死に遭い、原版もその混乱に乗じた何者かに持ち去られてしまう。罠に嵌められたと気づくも時すでに遅く、全員が階級を剥奪されたうえ、監獄送りとなるAチームの面々。しかし半年後、あの原版で印刷された紙幣が見つかったとの情報を掴んだハンニバルは脱獄に及び、3人と合流する。こうしてここに再結成し、この一件の黒幕を突き止めたAチームは、汚名返上へ逆襲に転じるのだが…
。("allcinema online"より抜粋)


 今作は単細胞ハチャメチャアクションのばか騒ぎばかりしている映画であるが、だからこそこの映画の意義があると思う。そこんところを考えていきたいと思います。

 残念ながら『特攻野郎Aチーム』のテレビシリーズはほぼ見ていなかったので今回、DVD借りて見返してみました。うほー懐かしい。

 で、80年代前半に放映されていたテレビシリーズがなぜ2010年になって復活したのだろうか。その共通項はどちらも時期がアメリカにとって忘れたい戦争の直後であるということである。

 現在アメリカは国益重視の戦争によって人々の信頼を大きく失ってしまっているが、テレビシリーズが始まった直前にも、同様に最新鋭の兵器を投入し長々と意固地になって虐殺を繰り返したものの結局敗戦してしまった戦争があり、これにより国民は完全に軍に失望していた。

 テレビシリーズの第一話がベトナム戦争の駐屯地から始まり、今作の本筋の導入部がイラク戦争の駐屯地から始まったのも単なる現代風にリメイクしたかったからではなく忘れ去りたい戦争の後である意味があったのであろう。
 そこにおいて求められるのは、かつてジョン・ウェインが演じていた西部劇ヒーローのような、はぐれものではあるが、古き良き正義を貫くヒーロー軍人である。

 石ノ森章太郎は「時代が求めるとき必ず仮面ライダーは現れる」と言ったが、いつの時代もヒーローの姿はその時代が求めるものへとなるものである。

 今作でテーマとして描かれるのは「信じること」。この世は信じられないモノに溢れている。例えば軍や人や警察や国や金、仲間だと思っていた人が敵だったり、かつて愛した女性が敵対してきたり、この作品は実は信じられないものばかりで、すごく不安定にも見える。でも観客がそれでもこの映画を安心して見れるのは決して裏切らないし、負けないしくじけもしないヒーローである特攻野郎Aチームがどんと構えているからである。
 そんな彼らが、知恵とユーモアと笑いと腕っぷしと腕っぷしと、あと腕っぷしを駆使して、不正だらけの軍や警察を、我々がイラク戦争で不信感を抱いてしまった「アメリカの不正な部分」をおちょくりまくって、裏をかいて恥をかかせて、ド派手にぶん殴ってくれる。
 そのド派手っぷりは素晴らしくバカで、戦車にパラシュートつけて上空から落下して無人戦闘機を撃ち落としたり、高層ビルの壁面を登ったり降りたりランチャーぶっぱなしたりのアクションなど素晴らしく大仰でバカでなによりカッコ良い。そのド派手なアクションは壮快でスッキリすることこの上ない。

 以上、この映画はまごうことなきヒーロー映画であり、我々の煩わしくきな臭い鬱憤をぶっ飛ばしてくれる。だからこそ単細胞ハチャメチャアクションのばか騒ぎばかりしている映画であるが、だからこそこの映画の意義があるのである。


 他に良かった点は、役者がかっこいいこと。特にAチームの4人は、ご存知リーアム・ニーソンをはじめ、『第9地区』に出ていたシャールト・コプリーさん(いつの間にやら性格俳優の風格が)や、『ハング・オーバー!』に出ていたブラッドリー・クーパーさん(『ハング・オーバー!』の時よりずっと色気があって面白い!)、格闘家のB.A.(コング)役のランペイジさんと、皆いい味を出していて、もう一度彼らの活躍が観たくなる。続編ありそうですね。
 あと、「3Dもう飽きた」のシーンは最高でした。単細胞な映画に見せてけっこう皮肉が効いているのがクールですね。

 不満点はカメラワーク。『グリーン・ゾーン』の時もイヤだったんだけれど、止め絵が無さすぎる。ほとんどのシーンでめまぐるしくショットが変わっていく。もうちょい歌舞伎的な見栄をきったケレン味が欲しかった。トニー・スコットがプロデューサーで関わっていることに関係があるのか?
 もうちょいあの勇ましいテーマソングを頻繁にかけてくれればもっとガツンとケレン味が出てヒーローできたかなと思うんだけれど、思ったほどかからなかったな、エンディングに流れてうわっと来たけれど。


 以上、決して大傑作タイプの映画ではありませんが、頭をバカにしてけたけた笑いながら楽しむにはうってつけの映画ですよ。日本語吹き替えも観てみたいけれど、まぁテレビシリーズとは違う声優さんだろうし、どうなんだろ。
 小池栄子レベル。


 次回は『ペルシャ猫を誰も知らない』の感想を書きますね。


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