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『ジャーロ』はまごうことなき萌え映画だよ。

ジャーロ

 ちょくちょく更新が止まってごめんなさい。忙しくて…。
 今週の『天装戦隊ゴセイジャー』は幽魔獣との最終決戦。前回破れたかに思えた膜インは実はゴセイパワーを吸収していただけで、パワーアップして筋グゴンとの仲良しっぷりをアピール。
 で、巨大ビルと融合した膜インと戦うべくビル内部に潜り込んで屋内戦。戦隊ものの屋内戦は珍しくていいですね。でもって何がなんだか突然奇跡の力で膜インを倒し、一方、膜インの敗北を嘆く筋グゴンを「隙あり!」と容赦なく斬りつけるゴセイナイト、敗因は悪の組織のくせに膜インと仲が良すぎた事。
 てなわけで巨大戦。マスターヘッドが全パワーを授け、最終ロボ(?)ゴセイアルティメット登場。今年はてんこもりの「歩く冷蔵庫」じゃないのね。筋グゴンの断末魔の叫び「いま行くぞ…膜イン!!」でした。悪の散り際にしては仲睦まじくて微笑ましい終わり方でしたね。
 てなわけで次回からは第三の敵勢力マトリンティス帝国なるものと戦うそうです。あ、武レドラン最後に「実は生きてましたー」って出てくると思ったら、本当に亡くなっなってたのね…。


 今回はアルジェントの新作『ジャーロ』の感想です。

 観に行った映画館はシアターN渋谷。前回の『怪談新耳袋』と続けざまにみて一人ホラー映画祭だって喜んでいたら、それをやっているお客さんは他にもたくさん。水曜1000円の日だったし、考えている事は皆一緒なのね。
 てなわけで満席。この手の映画の観客層は映画オタクばかりだし、シアターNの小さい方の劇場だったこともあり、最前列からキレイに埋まって行ったのが見ていてとても気持ちよかったです(シアターNは最前列がとても見やすいです)。客層はそんなわけで、『映画秘宝』っぽい人たちで埋まっていました。


概要:監督は『サスペリア』『フェノミナ』『サスペリア・テルザ 最後の魔女』などのイタリアホラー界の帝王ダリオ・アルジェント。
 北イタリアの都市トリノで、外国人の美女ばかりを狙った連続誘拐殺人事件が発生する。ジャーロ(エイドリアン・ブロディ)と呼ばれる犯人はタクシーの運転手で、客となった美女を隠れ家に拉致しては残忍になぶり殺すのだった。そんなジャーロの新たな標的となってしまったのはファッション・モデルのセリーヌ(エルサ・パタキ)。彼女の姉リンダ(エマニュエル・セニエ)は、猟奇殺人専門のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を訪ね、2人で協力して犯人探しに当たるのだったが…。
("allcinema online"より抜粋)


何をやっても「萌え」で許される男たちがいます。それはぼくが尊敬する水木しげる先生だったり、藤岡弘御大もそうか、音楽会では井上陽水や矢沢永吉、はたまたスポーツ選手には異様に多く、アントニオ猪木だったり長嶋茂雄だったり清原だったりほとんどの元ボクシング日本チャンピオンとか、映画監督ではホラー界の親ジョージ・A・ロメロあたりが萌え監督の代表かしら。他のまっとうな人が同じようなミスしたら鼻息を荒げてディスるところを、この方たちが同じようなミスしても「まあ萌えるしいっかー」で済まされてしまう。何故ならばそんなミスどうでもよくなるほどのスゴ味が彼らにはあるからだ。
 で、忘れてはならない、ホラー界のゴッドファーザー"首領"ダリオ・アルジェントのオジキもその一人だと思われ。

 この映画はダリオ・アルジェントが監督だったからこそ、変態殺人鬼オヤジが獣姦エロマンガと死体写真見てオナニーしているシーンを観客全員で微笑ましく鑑賞できたのではないかと。すなわち「萌え映画」なのである。

 「普通の人がやったなら鼻息を荒げてディスる」ようなツッコミ所は多すぎて、とりあえずずらずら並べますと…。
 例えば「きいろ」を「おうしょく」って日常会話で言わねえよ! ていうかそいつ絶対に日本人に見えないよ! ていうか魚屋、超訳すぎるだろ! とか日本人描写に対するお約束的ツッコミはさておいて、エンツォや姉リンダの奮闘とは関係なく妹自力で逃げてんなよとか、妹あんなに血が流れてたら少なくとも意識は失うはずなのにやたら血色が良かったり、終盤のジャーロあからさまに笑わせに来てるし(終盤、どうしてもジャーロを匿う必要にせまられたリンダとのシーンは抱腹絶倒)、映像はイタリアの安映画お得意のハーレクインみたいな映像だし、序盤のオペラシーンどう考えてもいらないし、その後のディスコシーンの悶着もあんまり必要性感じないし、お姉ちゃんが妹の部屋にやってきた時の謎の長回しと謎のイージーリスニングみたいなBGMがまったく意味わからないし、あとカメラについているズーム機能を真面目に使用するカメラワークとか久々に見たし、ジャーロの正体を突き止める病院までの一連のシーンに偶然が多すぎだし、そもそもジャーロの犯行計画が杜撰すぎで偶然に頼りすぎだし、それに対するイタリア警察無能すぎだし、お姉ちゃんは妹が死の危機に面しているのにのんびりしすぎだろとか……などなどなど『シュアリー・サムデイ』くらいツッコミ甲斐のある作品なんですが、最初は気になれども次第に「ま、アルジェントだし」であり、そんなことより、やはりこの映画の持つ得体の知れないスゴ味に観客は映画に飲み込まれていってしまうのだ。


 で、何がそこまですごいのかと言うと、アルジェントらしさにある。アルジェント映画の良さとは様式美にすら感じるゴア描写と妖しいエロスの融合、あの何を撮っても不気味で恐ろしかったアルジェントはもはやいませんが、それでもあの頃の残光が得体の知れないスゴ味を発してしまっているのではないかと。
 例えばゴア描写。『サスペリアPART2』の頃よりパワーは衰えたとはいえ、やはりアルジェント。指ちょっきんとか唇すぱぁっ!とか、『ホステル』などのその後の残酷映画に影響を与えたであろう描写は本当に痛い。
 エロさも当時よりは衰えたとはいえ、やはり美女いじめは相変わらず好きなご様子で、とことん美女をエロくいじめまくる。血で顔をびしょびしょに汚したり、舌に注射したり。
 それらの描写たるや、きちんとアルジェント映画らしい職人芸レベル。

 あと、僕らのエイドリアン・ブロディが、バナナマンの日村が『ランボー』の扮装をしたような格好をしてぐふぐふ笑いながら残虐プレイを妙に楽しげに披露してくれるのもインパクトあって楽しい。

 もちろん全盛期に比べて今作は天と地の差があるっていうのは重々承知なんです。これを嫌うファンの気持ちもすごくわかります。でも70歳にして変にかっこつけたり頭でっかちにならずに、いまだににこういうエンタテインメント映画(彼は60年代に流行した古典的サスペンスを目指したそうです)を、撮り続けてくれるアルジェントが僕はすごくうれしいんです。

 以上、結局、アルジェント萌えにはじまりアルジェント萌えに終わるような感想になってしまいましたね。あんまり役にたたない感想でごめんなさい。

 八代みなせレベル

 次回は『ミレニアム2 火と戯れる女』の感想を書きます。


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  1. 2010/09/27(月) 01:04:14|
  2. 映画サ行
  3. | トラックバック:3
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは、TBありがとうです☆
これ好きですよ。
ツイッターもフォローしましたので☆
  1. 2010/09/27(月) 01:28:52 |
  2. URL |
  3. mig #-
  4. [ 編集 ]

>mig様
 コメント&TBありがとうございます。
 好きでいてくれる人がいてうれしいです、みんなぼろくそに言うから…
 ツィッターフォローさせていただきます。
  1. 2010/09/27(月) 01:37:17 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

はじめまして

本当いろいろと突込みどころ満載でしたよね~。
魚屋の超訳にはかなり笑ってしまいました。。

アルジェントさんはロメロ愛のある人なので…ソッチ系の作品もつくってほしいなぁ…
  1. 2011/05/10(火) 10:19:59 |
  2. URL |
  3. shimaneman #-
  4. [ 編集 ]

>shimanemanさま

 はじめまして。
 ダメすぎる映画なのにどうしても愛してしまう、本当に不思議な映画体験でした。ダメさすら魅力になっているという。それもこれもアルジェントの作品から滲み出る人柄のおかげかなと思います。
 そんなアルジェントのオジキの新作はごりごりのホラーだそうでとても楽しみです。

 また遊びに来て下さいね。
  1. 2011/05/11(水) 07:34:44 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

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