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『ロビン・フッド』は近代的英雄譚だよ。

ロビンフッド

 今週の『天装戦隊ゴセイジャー』はいよいよ大詰め、ロボゴーグやブレドRUNなどと最終決戦ラッシュ。ロボゴーグ閣下が王者の風格を見せて時と場所を指定して宣戦布告。30分ずっと戦っていまして、ゴセイナイトが早々に引退してしまいました…。嗚呼。
 でも2月末までやるんだよね、これ。来週ロボゴーグやっつけたりしたら、まだ後があるのか?
 ゴセイナイトも引退させるの早くないかしら。最終回間近で復活するパターンとか? それは楽しそうですね。

 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕』は楽しみですが、脚本は流石に小林靖子じゃないのね。『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』も小林靖子じゃないし、ていうか久しぶりに登場の井上敏樹だし。

 今回は『ロビン・フッド』の感想です。
 観に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。公開間もない平日のいちばん混みそうな18時過ぎの回に行ったのですが、お客さんはわずかにしかいませんでした。他のハデめな年末の大作映画群の中ではちょこっと地味だからかしら。若い人よりも会社帰りの映画好きなサラリーマンみたいな方が多かったかな。


概要:『エイリアン』『ブレード・ランナー』『ブラック・レイン』『グラディエーター』のリドリー・スコット監督作品。脚本は『グリーン・ゾーン』などのブライアン・ヘルゲランドという人。
 12世紀末。イングランドの獅子心王リチャード1世(ダニー・ヒューストン)率いる十字軍遠征隊に参加していた弓の名手、ロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)。フランス軍との戦闘でリチャード王が落命して間もなく、仲間と共に部隊を離れたロビンは、リチャード王の王冠を持ち帰る使命を帯びた騎士ロクスリーが闇討ちされる現場に遭遇する。瀕死のロクスリーから剣をノッティンガム領主である父ウォルター(マックス・フォン・シドー)に届けて欲しいと頼まれたロビンは、彼になりすましてイングランドへと帰還。やがて、王冠をリチャード王の母に返したロビンは、ロクスリーとの約束を果たすべくノッティンガムへ。そこで、義父ウォルターと共に夫の帰還を待ちわびていた美しい未亡人マリアン(ケイト・ブランシェット)と出会ったロビン。彼は、新王ジョン(オスカー・アイザック)の専横に脅威を抱くウォルターから、ある頼み事をされるのだったが…。
"allcinema online"より抜粋)


 『ロビン・フッド』という物語は、最近ではケビン・コスナー主演のやつやディズニーアニメが有名かしら、1922年のダグラス・フェアバンクス主演の作品も有名。枚挙にいとまがない事この上ないほど制作されていて、変わり種では、老後のぐだついたロビンとマリアンを描いた当時落ち目だったショーン・コネリーと当時落ち目だったオードリー・ヘプバーン主演の名作『ロビンとマリアン』(リチャード・レスター監督ですよ!)や、調べたらサンリオが作った『けろけろけろっぴのロビンフッド』なんてのもある。が、本作はそういう伝説のヒーロー化する以前の、ロビン・フッドを描いた感じ。言わばロビン・フッド英雄譚誕生までのエピソード・ゼロ。

 今作の面白い点の一つに「ヒーロー誕生」の物語を読み解くキーとして「その時代」を使用しているところだ。
 いつぞやも引用いたしましたが、石ノ森章太郎は「時代が求めるとき仮面ライダーは蘇る」とか言った。時代と個性が合致すればその者は「ヒーロー」になるし、あまりに合致しなければ下手すれば「悪者」となる。
 そこらへんを解説していきたいと思います。


 本作の舞台は近代化の芽が出始めた中世のイギリス。大衆が絶対君主制に疑問を抱きはじめ、「個」の尊重をとなえはじめる時代。
 本作のテーマも「個」の尊重であり、ロビンの「個」の動きが次第に渦巻き状に巨大な世界のうねりを作っていく。例えばいち兵卒だったロビンが王の死により軍を抜け出し、「自由」を求めて動き回ることで、彼の魅力的な「個」は、次第に他の「個」の意識を呼び覚まし、巨大な軍隊となる。最初に喧嘩相手のリトル・ジョン(ケヴィン・デュランド)と分かり合い、先王リチャードと分かり合い、最終的にはあのニヒリストでいい加減なジョン王すら動かす。映画脚本作りの基本として、主人公がアクションを起こして物語が展開していくべしと教科書に載っているけれど、そのお手本のような展開。ここら辺のテンポの良さはとても痛快で面白い。

 「英雄(ヒーロー)」とは得てして孤独な存在であるが、自分の過去もよく知らず帰るところすらないこのロビンフッドもまたとても孤独な存在である。『ルイーサ』のごとく「孤独」と「個」が結びつき強い魅力を放つロビンが、絶対君主制から民衆の権利を求める時代に合致したからこそ、彼はヒーロー成り得たのだろう。


 以上のように本作はヒーローの本質と誕生を「近代化」における「個の意識の発展」をキーワードにして描いている
 それ自体は面白いし、けっこうワクワクしながら映画を見ていましたが、何か足りない
 大きな不満があるのです。英雄譚に欠かせない悪役の扱いである。『バットマン』しかり『ゲゲゲの鬼太郎』しかりヒーローモノはむしろ悪役の扱いが重要である。
 で、本作の悪役はマーク・ストロング演じるゴドフリー。ヒーローモノの悪役は主人公の合わせ鏡的な存在である必要があるのに、どうも描写が薄っぺらい。「義」に生きる森のアウトローヒーロー的な従来のロビン・フッド像を崩した本作なのに、このゴドフリーさんはいつもの悪代官的な単純なワルモノになってしまっている。ここはロビン同様に人を引き付ける強烈な「個」を持ちながら時代にそぐわなかった人物を描いて欲しかった。


 他の不満点としては、妙に展開が雑だなーっておもうことが多くて、例えばいつの間にか恋愛関係になっているロビンとマリアンとか、義父が死んで悲しんでいると思えば、すぐ次のシーンでロビンとデレデレいちゃついているマリアンのシーンが来たり、村の皆がフランス軍に蹂躙されているシーンで、一人クック修道士( マーク・アディ)がコミカルに敵を蜂でやっつけていたり(そこは後のロビンたちが到着した後の反撃シーンの中で箸休め的に挿入すべきシーンだろうと思うのですが)、あとほとんど前フリなくいつの間にやらマリアンが盗賊になった森の子供たちを仲間にしていたり。
 もともと大味な気がある監督だったけれど、なんだか、歳をとって鈍感になっちゃったのかなぁ、リドリー・スコット。

 しかしながらそれでもリドリー・スコット、北欧の大自然の撮影や、アップとワイドをリズミカルに使い分けた戦争シーンなどビジュアル面でかなり見応えがある。特に冒頭の戦争シーンは圧巻、弓矢ってこんなに強力なモノなんですね。これだけで見る価値がある。
 あとエンドクレジットの油絵アニメで、おなじみ緑色の頭巾を被ったロビンフッドが出てくるのもなかなか洒落ていて良かったです。

 川村ゆきえレベル

 次回は『さよならジュピター』『ガンヘッド』に続く久々の東宝のこの手の特撮です、みんな大好き『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の感想でございます。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/12/16(木) 11:28:29|
  2. 映画ラ行
  3. | トラックバック:4
  4. | コメント:2
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TB有り難うございます。

現在、当方からfc2へのTBは成立しませんが、記事は大切に反映させて頂きます。

TBはいつでも歓迎です。宜しくお願いいたします。
  1. 2010/12/23(木) 13:29:28 |
  2. URL |
  3. 象のロケット #eyFua8cs
  4. [ 編集 ]

>象のロケットさま
 わざわざご丁寧にありがとうございます。
 これからもTBさせていただきます。
  1. 2010/12/25(土) 22:32:59 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

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