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『モンガに散る』は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・台湾』だよ。

モンガに散る

 今週の『天装戦隊ゴセイジャー』は、天使のブラこと救世主のブラジラ様との対決が本格化。天使のブラの部下はゴセイナイト同様、ヘッダー。オルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリを差し向ける。
 で、苦戦するゴセイジャーたち。弱点である二本の角を同時に攻撃すれば倒せるぞと、何がなんだか判明し、攻撃するものの、それじゃ倒せない。
 そんなこんなで天使のブラの元部下だったゴセイナイトが拉致される。右往左往するアラタたちだが、アグリとモネの兄妹は、おバカなくせに「考えることがある!」といって、いかにナモノ・ガタリを倒すか研究。
 で、導き出した答えが「より完璧に同時に攻撃する」というもの。えー。しかも「オレたちは息が合っているから、倒すという気持ちを強く出せば同時に攻撃出来るとな」。さすがバカ兄妹!!考えていた意味がない!!

 そんなこんなで次回は敵に回ったゴセイナイトとの対決。

 そんなことより『海賊戦隊ゴーカイジャー』が楽しみすぎます。
 あと『仮面ライダーオーズ』にチーフが出てきた!!チーフだ!ちょっとした冒険だ!!!
 メズールとガメルはお亡くなりになってしまったの?
 あとヤミーの生みの親の女の子が可愛かったです。


 今回は2011年度一発目の感想です。台湾のヤクザ映画『モンガに散る』の感想。
 観に行った映画館はシネマスクエアとうきゅう。元旦で、そこそこ混み合っていました。ご老体が多め。トイレに近い出入り口の側に座っていたのですが、トイレに立つ老人が多いこと多いこと。
 そういやここに『エンター・ザ・ボイド』を観に行った時にもいたのですが、やたらとビニール袋をがしゃがしゃ鳴らしつづけるおじいさんがいて、あの人は常連なのかな? すごく迷惑。


概要:監督・脚本は『ビバ!監督人生』のニウ・チェンザーという人。
 1986年、台北。歓楽街のモンガに越してきた高校生のモスキート(マーク・チャオ)は、転校早々に不良グループから因縁をつけられてしまう。そんな時、モンガを牛耳る廟口組の親分を父に持つドラゴン(リディアン・ヴォーン)とその幼なじみモンク(イーサン・ルアン)に気に入られ、彼らのグループに5人目のメンバーとして迎え入れられる。極道の世界に戸惑いつつも、友が出来たことに喜びを感じ、ケンカに明け暮れる日々を送るモスキート。やがて5人は義兄弟の契りを交わし、固い絆で結ばれていく。そんな中、街では新興勢力の台頭による激しい抗争が勃発し、彼らもその大きな波に巻き込まれていくのだが…。
("allcinema online"より抜粋)


 「不良映画」というのはジェームズ・ディーンの時代より昔からよくある定番ジャンルだけれど、特に最近流行りの日本のイケメン不良映画は、暴力の卑劣さをあまり語ってくれない。不良でもヤクザでもいいが、彼らがいくら「仁義」や「侠」を語ったところで、暴力で物事を解決する点でやはり「卑劣な行為」ではないだろうか。
 そんな当たり前の倫理感の崩壊が引き起こす身近な恐怖を、一切の美化無しにまじまじと見せてきたのが『ヒーローショー』であったし、その暴力の卑劣さをギャグにまで転じさせたのが『アウトレイジ』であったと思う。


 「友情」で結ばれた不良たちがやがてヤクザに身をおとし、その友情ゆえに友達を滅ぼしていく物語『モンガに散る』は、さしずめ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・タイワン』。少年たちの美しき友情が、ヤクザとしての「運命」が問答無用に強制してくる「暴力の卑劣さ」と対比され、儚く美しく描かれている(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を意識しているのか音楽もどこかモリコーネ風)。今回はそこら辺を解説したいと思います。


 作品全体をおおっているのが、人情などみじんも気にしない巨大な「運命」のうねり。主人公モスキートは「俺は鶏のモモ肉で極道になった」と言うが、鶏のモモ肉をクラスメートに奪われたことが発端で、不本意ながらまるで転がり落ちるように極道になっていった。

 「兵隊は何も考えないですむ」とよく言うが、モスキートは、物語序盤思考することを放棄し、「運命」に身を委ね「ただ友情のため」ヤクザとして暴力をふるう。彼をいじめから救ったのは暴力だし、彼とモンクたちとの友情を繋いだ原因も暴力、そこにおいて何が重要かと問えば、仲間との繋がりと自分の立ち位置が重要なのであってその暴力行為自体に意味はなかった。

 しかし「暴力をふるう」ということは誰かしらが傷つき、必ず誰かしらの恨みを買う行為である。顔に大きな痣がある娼婦と恋におちたモスキートは、次第に自分がなぜ暴力をふるうのか自問自答をはじめる。すなわち今までのように思考を放棄し運命に身を任せることをやめ、思考をはじめる。『ウディ・アレンの夢と犯罪』『人生万歳!』の登場人物のように運命に反抗を起こすのだ。(彼が「暴力とは」「極道とは」と問い始めるきっかけに再び「鶏のモモ肉」が登場する)

 しかしながら彼の発想の転換は、物語に何も起こさない。いくら彼が思考しようとも。運命はそんな意思など一切尊重せずに身勝手に大きくうねり、彼や仲間たちを無表情に巻き込んでいくだけだ。


 終盤のモンクの裏切りも、モスキートの仲間に対しての疑惑も、友情を大切にしたいがゆえだった。しかし『息もできない』で描かれた暴力の連鎖のごとく、暴力で彩られた運命は主人公やモンクの「友情を大切にしたい」という思考を無情に無視し、むしろ彼らが友情を大切にしたいと思えば思うほどその関係を無惨にひきちぎっていく。

 大陸のマフィアは「草はただ風にたなびくだけ、我々は風ではない」とモスキートに教える。小さな不良集団はヤクザ組織に飲み込まれていき、小さな台湾という国家は中国大陸に飲み込まれようとしている。そして彼らは「運命」という巨大なうねりに飲み込まれていくように見える。
 極道として成功したら東京で桜を見たがっていたモスキート、しかしたなびいた風がモスキートに見せたものはとても皮肉な桜の花びらであった。
 そこを彼は、「桜を見た」という行為をむしろ運命へ一矢報いたことのように思ったのか、それとも『人生万歳!』の主人公のごとく達観して「運命」をまるごとすべて受け入れたのか。最後の彼の笑顔はどうとらえるべきなのだろうか? その笑顔には様々な感情が読み取れる。
 

 台湾映画の醍醐味とでもいうべきか、南国の情緒溢れる映像がとても美しい。構図もいいし、暖色系の温かい色調もちょっとオシャレ。それにモリコーネ調の切なく美しいメロディが流れるので、なにやらセンチメンタルな気持ちにさせられる。

 友情に熱い若者たちが血と暴力で必死に運命に抵抗しようと頑張り散っていくという無惨な物語を彩るこれらの美しい要素で思い出すのは、『スプリング・フィーバー』で描かれた青春の儚き美しさと残酷な惨めさ。凄惨な物語になか、そのがむしゃらでひた向きな青春が美しい。


 以上のように、『モンガに散る』「ヤクザであることの運命」という暴力の卑劣さに飲み込まれていく、儚く美しい青春を丁寧に描いているのではないかと考える。そこがとても面白かった。
 同じイケメンスター総動員の不良映画でも日本のあの映画やあの映画はこう上手くは「青春」を描いてないと思う。


 日本への憧れや親子関係など掘り下げられる要素はもっとあったけれど、キャラクターの印象に深みを持たせ、かつ無駄な説明を省きテンポを重要視するという点ではやりすぎない程度ではあったと思います。


 以上、お正月映画としては、華やかな美しさ、笑い、涙、激しいアクション、ゴア描写などてんこ盛りで、もってこいの映画だと思います。


 さて、恒例のアイドル評価なのですが、今年はもったいぶっていきますよ、ちょっとやそっとの名作じゃ大物アイドルは動かしませんが、逢沢りなレベル。最近の巨乳化はどうしちゃったんですか?


 次回は新年一発目、サイコロを振ってきました。

1枠.『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』…今回のアニメ枠。地球侵略をたくらむ宇宙人と小学生がサッカーで対決したり、そういうおバカ展開大好きです。

2枠.『相棒-劇場版2- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』…どうも評判がいいそうです。TVドラマの映画化ってだけでナメてかかっちゃうんですが、映画単体としてみてもきちんと面白いとか。ちなみにテレビシリーズ見たことありません。

3枠.『バーレスク』…今冬の大作映画大合戦のなか、ダークホース的に売れているミュージカル映画。OLに人気だそうです。

4枠.『沈黙の復讐』…セガールのこの手の映画、ビデオでしか見たことありません。こういう天然の単純バカアクションもきちんと見ておきたいです。

5枠.『GAMER』…え?『バトルランナー』と何が違うの?

6枠.『ばかもの』…このブログ的にはこういう得体の知れない邦画は一本入れておくべきでしょう。予告編で全部語り過ぎと評判です。

 さあレッツサイコロタイム。

 コロン…

 コロコロ、コロン…

 コロコロと言えば…

 3枠!

 『バーレスク』!!

 はい、てなわけで、今回はいちばん面白みの無い『バーレスク』が無難に当たってしまいました。まぁ華やかでお正月らしくていいかもしれませんね。ではまた次回。

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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/01/12(水) 01:03:00|
  2. 映画マ行
  3. | トラックバック:6
  4. | コメント:0
<<『バーレスク』は一点豪華主義みたいなものだよ。 | ホーム | 2010年度映画ベスト134 その(3)101位~134位>>

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