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『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』を観てチェキッ娘たちは何を思うのだろうか知りたいよ。

akb48

 タイトルなげーよ。
 てなわけで『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』の感想。タイトルなげーよ。

 観に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。客層は若い男性が多いかなと思ったら、おじさんもおばさんも女の子も多かったです。ここら辺がAKB48の従来のアイドルと売れ方がちがうところなんだろうな。
 客数はまぁまぁ入っていました。


概要:監督は『天使の恋』の寒竹ゆり、製作総指揮は岩井俊二。企画は秋元康。
 2005年に秋葉原の小さな専用劇場からスタートし、2010年にはついに空前の大ブレイクを果たしたアイドル・グループ“AKB48”。本作は激動の1年となったこの年のAKB48に完全密着し、その全活動をカメラに収めるとともに、メンバー個人個人にも焦点を当て、その日常の風景を通してそれぞれに喜びや戸惑い、夢を抱いて走り続ける彼女たちの今と未来を見つめていく。
("allcinema online"より抜粋)


 この前ラジオで聴きかじったことなのだけれど、AKB48も少女時代もPVでセーラー服を来ているけれど、前者は未成熟を象徴する学生服であるのに対し、後者はプロフェッショナルを象徴する水兵の格好をしている違いがあると。
 で、本作で改めてAKB48を見ていると、反論はおありでしょうが、僕には完璧な美少女などいなく、皆どこか欠けているように見える。
 「クラスメートにいそうな素人っぽさがウリ」なんてアイドルに対してよくいう言葉があるけれど、そんなもんじゃない、クラスメートにいても可愛いと呼ばれることが難しいような女の子たちもたくさんいる。
 でも彼女たちはそれでいてやたらと魅力的な存在である。特に09年あたり、メディアが本格的に彼女たちを盛り上げてきた辺りからめきめきと魅力を増している。
 本作はそんな「今ゆえの、今だからこそのAKB48の魅力」を切り取った作品である。


 秋元康プロデュースというと、おニャン子クラブとAKB48の間に似たようなチェキッ娘というグループがいて、モーニング娘。の旋風に巻き込まれあまりヒットに恵まれず解散してしまったのだけれど、彼女たちは今のAKB48の大活躍をどう感じているのだろうかと思ってしまう。

 チェキッ娘たちになかったのは、女の子の可愛さでもましてや歌の良さでもなく、時代の追い風だったのだと思う。おニャン子クラブは空前のアイドルブーム、そんな時代が追い風をかけていたし、AKB48は00年代を代表するトポス秋葉原を本拠地に構えその地の力を借りて独自のアイドルブームを作り出したといえるだろう。しかしチェキッ娘が活躍した90年代はアイドル冬の時代。特に彼女たち未成熟系アイドルを望む時期ではなかった。

 この映画は、「今」だからこそ最大限に輝いているというアイドルと時代の深い繋がりを描いた作品であると思う。


 「「今」だからこそ彼女たちがここで輝いていること」を表現する演出として、まず逆光を多用した「光」の演出がある。カメラの向こうから観客に向かって放たれる光は背景とAKB48メンバーたちの境界線を曖昧にしながら、「今」と彼女たちを同化させる。一方で逆光によってできる影はその存在を主張させる。
 同様に「音」の演出。敢えてカットしないでそのまま取り入れている風やエアコン、大気の音は観客にリアルで等身大の「今」を感じさせ、アイドルと我々の垣根を取り除く。

 またこの映画はやたらとAKB48メンバー達の食事シーンが多い。冒頭の女子会シーンから始まり、ケーキやらお好み焼きやらお団子やらカップ焼きそばやら異常なほど食べるのだが、容赦なくぶちぶちと切っていくおおまかだか確実なタイミングの「編集」が、演出っぽさを無くして現実性を感じさせ、そこにやたらと挿入される食事ショットで、彼女達が今ここに生きていることを強調している。
 この食事シーンはエンドクレジット時がすさまじく、たくさん食べるアイドルの絵っていうのはけっこう好きなのですが、ここになるともはやむさぼり喰っているかのようにやたらめったたむしゃむしゃ食べる。そしてやたらめったら寝ている。このことで彼女達が「今、猛烈にここで生きている」ということが伝わる。

 全編にちりばめられているメンバー達のインタビューに通じるのはとりあえず「今を全力で生きる」という意見だ。高橋みなみや大島優子、板野友美、峯岸みなみなどトップに君臨したりベテランメンバー達はアイドルの短命性を悟っているし(現状アイドル界の王者になっている前田敦子の達観っぷりは凄まじかったと思う)、一方で横山由依などはまだそんなこと分かっているはずもないようであったが、どちらにせよ共通して「今を全力で生きる」ことを語っている。そして彼女たちは、それゆえに輝いているのだと思う。


 以上、この作品を観て、AKB48が輝いて見えるのは、ルックスの良さでも、曲の良さでもなく、彼女達が時代の後押しを受けて、今を全力で競いあって生きているからなのではないかと感じた。
 
 安易に歌とか踊りとかをちりばめたノーマルなアイドル映画に向かわなかったのがエラいと思いました。


 一つ大きな不満点があって、まず客観的な視点がまるでないこと。本作がドキュメンタリーの製作の手段として他のドキュメンタリー映画と比べ異なっている点は、撮影する側の企画が先行しているのではなく、撮影される側が先行して製作しているということ。なのでAKB48に対する否定的―――とまではいかないが中立的な意見がまるでない、見ようによってはコマーシャルになりがちな点。
 客観的な視点がないゆえか、彼女たちの「名場面」みたいな映像ばかりになってしまい、なんだかやたらと「チームBの解散」みたいなことをやって、リーダーに色紙渡して感涙みたいなシーンが多かった。あとメンバーの他メンバーに対する賞賛のコメントとか。
 それよりは多種多様なファンや無関心な層、海外公演での反応などを、アイドル映画という枠を越えない範疇で描写して欲しかったです。


 敬遠する方も多いかもしれませんが、アイドル映画として一つの正しい形を見せたと思います。思ったよりもきちんとした映画だと思います。アイドル好きの方にはオススメ。岩井俊二要素もそこそこございます。

 満島ひかりレベル。

 次回は『イップ・マン 葉問』の感想でアチョー。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/02/01(火) 02:02:37|
  2. 映画タ行
  3. | トラックバック:3
  4. | コメント:4
<<『イップマン 葉問』は師と仰ぎたいよ。 | ホーム | 『完全なる報復』は中年A(中学生っぽい大人)の凶行だよ。>>

コメント

TB有難うございました

TB有難うございました。
国民的なアイドルとなった彼女たち。
いつかブームに陰りはあり、現状に満足する
のではなく前を向き自分を磨き、ステップアップ
している彼女たちに共感する部分もありました。
どんなに努力してもスポットライトを浴びない
子たちの苦悩も伝わってきました。
新たなファンを開拓できるか…といわれたら
分かりません。
  1. 2011/02/14(月) 00:19:10 |
  2. URL |
  3. シムウナ #rbkUbWW2
  4. [ 編集 ]

そうなんだよね。

メディア選抜メンバーが主体っていうのはしょうがないのかもしれないけど、
写真集的な作りがやっぱり、客観的視点が薄いような気がして。
ざーっとおさらい的な感じもしなくもなかったです。
それでも、シビアに現状を感じざるを得ない心境は伝わりますね。
  1. 2011/02/14(月) 00:53:32 |
  2. URL |
  3. rose_chocolat #ZBcm6ONk
  4. [ 編集 ]

>シムウナさま

 はじめまして。TBとコメントありがとうございます。
 確かにファンじゃない方、アイドルに興味がない方が見たら退屈かもしれないですね。長いし。
 
 僕はAKB48にとりわけ執着はないのですが、個人的には「かわいくなくてもいいアイドル」が如何にして成立し得るかが描かれていて楽しかったです。疲れで肌が荒れてしまっているのを容赦なく映すあたりにアイドル映画の新しいスタイルがあるのかなと感じました。

 また遊びに来てください。
  1. 2011/02/14(月) 22:17:07 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

> rose_chocolatさま

 こんばんは。コメントありがとうございます。
 「客観的視点がまるでない」と書いたけれど、確かにおっしゃる通りシビアな現状を告白するメンバーの客観的な意見や、荒れた肌や居眠りを容赦なく撮影するところとか、そういうところに客観的視点が隠れているのかもしれませんね。
  1. 2011/02/14(月) 22:21:16 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

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No.237 DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?

【評価ポイント】 ☆をクリックしてこの映画の評価をお願いします(5段階評価) var OutbrainPermaLink='http://blog.livedoor.jp/z844tsco/archives/51864867.html';var OB_demoMode = false;var OBITm = "1221446538656";var OB_lang ...
  1. 2011/02/12(土) 17:10:09 |
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監督:寒竹ゆり制作総指揮: 岩井俊二出演: AKB48公式サイトはこちら。正直、昨年まではこのコたちは全然顔も名前も一致しない・・・ という状態でした(笑) 人数多すぎますもん...
  1. 2011/02/14(月) 00:50:02 |
  2. NiceOne!!

DOCUMENTARY of AKB48 to be continued

劇場版は高かったのでスルー。 スペシャルエディションを購入。 
  1. 2011/05/05(木) 11:46:28 |
  2. Akira's VOICE

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Author:かろうじてアメリゴ・ベスプッチ
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 なお映画の感想コーナーの最後で、実に分かりやすく画期的な映画の評価方法として、その映画のレベルに見合ったアイドルの名前を書いております。

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