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『イップマン 葉問』は師と仰ぎたいよ。

イップマン

 今週の『天装戦隊ゴセイジャー』は最終回直前。歴代組織の幹部達が亡霊となってブラジラ様に会いにきましたが、うかつにもほどがあるブラジラ様に「うかつ」だの「手ぬるい」だの言われるモンスドレイク様が不憫でしょうがありませんでした。
 で、彼ら歴代幹部たちを再生怪人として使うのかなと思っていたのですが、ブラ様が最後に出した刺客はビービたくさん。彼の友達のいなさがとても伝わりました。
 あとアラタって、メンバー間では最強って設定なの? なんかみんなパワー送ってブラと戦わせようとしていたけれど。
 で、他メンバーは重症だったはずが、なにがなんだかアラタの説教にやたらと鼓舞されて、満身創痍だったはずが数分で回復していました。スゴ味ですね。


 今回はこのブログでカンフー映画扱うのは初めてですね『イップマン 葉問』の感想。

 観に行った映画は新宿武蔵野館。平日の昼間だったのですが、わりとお客さんがいました。30代~60代くらいの男性一人客ばかり。この作品は日本未公開の『イップマン 序章』の続編、客数が5000人超えれば新宿武蔵野館で『序章』が公開されるそうな。みんな観に行って!


概要:ブルース・リーの師匠であるイップマンの伝記映画『イップマン 序章』の続編に当たる作品で、監督は『SPL/狼よ静かに死ね』のウィルソン・イップ、音楽は川井憲次、アクション監督はサモハン・キンポー先生。
 1950年、イギリスが統治する香港。家族と共に広東省佛山より移住してきた詠春拳の達人、イップ・マン(ドニー・イェン)。さっそく詠春拳の武館を開いた彼のもとに、血気にはやる若者ウォン(ホァン・シャオミン)が弟子入りする。そんなイップに、香港武術界を仕切る洪拳の師範ホン(サモハン・キンポー)は武館開設のための掟を告げる。それは、他流派の師範たちの挑戦を受けるというもの。そしてイップは立ちはだかる挑戦者たちを次々と退け、ついにホンとの一騎打ちを迎えるが…。
("allcinema online"より抜粋)


 『仮面ライダークウガ』で主人公の五代雄介が、あるキャラクターに語ったことを「綺麗事」と笑われた時に「そうだよ、でもだからこそ現実にしたいじゃない。本当は綺麗事がいいんだもん」と言っていた。

 「綺麗事」を語る行為は冷笑されがちである。だがしかし目標として「綺麗事」は語らなくてはならないものである。で、この映画を見て綺麗事を綺麗事と感じさせないためにはという事について考えさせられた。
 例えば猪木やたけしや清原やイチローや、まぁ誰でもいいのだが、皆が尊敬しているあの人たちが語ると綺麗事は「綺麗事」と笑われなくなる、それは実力と行動とキャラクター故ではないだろうか。そこについて考えてみたい。


 イップマン曰く、詠春拳とは人を叩きのめす拳法にあらず、戦いを避けるための拳法らしい。イップマンは基本的に殴らない。受け流すか寸止めする。そうやって人と人の和を繋いでいく。

 そのアクションはとてもスピーディーかつ滑らかで美しい。また必ずちょっとしたユーモアが付随し、見ていてもあまり痛みは感じない。角を削り取るようなアクションによって観客の心の角をも削りとられるようだ。

 一方で詠春拳と対比されるボクシングを撮すショットも凄まじい。ただ相手を破壊するパンチの重さが観客に伝わる。
 詠春拳は短いカットではなく長いショットで見せることが多いのでイップマンのなめらかな動きの連なりが伝わりやすい「繋ぐ格闘技」だが、ボクシングを撮すときはカット割が多く、その一つ一つのパンチが断絶され、確かに強く重く感じられるが、一方で「孤独な格闘技」である。

 ここの異種格闘技対決はかなり見応えがある。『エクスペンダブルズ』でもマーシャルアーツ対極真空手のシーンがありましたが、あれもなかなか良かったものの「もっとこういう形でやって欲しかったんだよおおお!『スト2』実写版とか『鉄拳』実写版とかこういうのやって欲しかったんだよおおお!」てな感じ。


 そのような男の子スピリッツをガシッと捕まえた対決の後、彼は最後に言う。「中国拳法とボクシングに優劣はない。同じように人と人の間にも優劣はない。身分の差はあるが備えている品格は同じである」と。「だから互いを尊重しあえる世界を望んでいる」と。

 戦争とは、相手が言うこときいてくれないから「力任せ」でなんとかする行為である。1950年代、戦後の傷跡が深く残る香港の街で、大なり小なりなんでも「力」で解決しようとする雰囲気の中、どんな事があってもまず話し合いを求めるイップマンは、力任せではなんとかならないものがあること、力が強い者が必ずしも強いわけではないこと、何より強いのは手と手を取り合い理解しあうということを「異種格闘技戦」を見せながら表現している。
 そしてその思想は香港の街を覆い、やがて拳法を介し世界中に広まる。最後に登場する「彼」の登場で。

 「せっかく異種格闘技対決で燃えた後になんでそんな冷めさせちゃうんだよ、なんだか清廉潔白ぶってるいい子ちゃんの映画だなー」なんてひねくれものの僕なんか思いがちなハズなのに、ドニー・イェンやサモハン・キンポーのアクションの素晴らしさによって、そのメッセージに説得力が備わっている。ていうか僕も弟子入りしたいです。
 更にそれに加えて最後に傍若無人な西洋人ボクサー"トルネード"にとどめをさすシーンで初めてイップマンは鬼となり力で相手をねじ伏せている。綺麗事は綺麗事、イップマンは全てを理解した上で我慢しながら敢えて綺麗事を語っているのだということが伝わり、彼のそれまでの行いにとても共感ができた。もう師と御呼びしていいだろうか?

 以上、「イップマンの素晴らしい実力」と「イップマンの謙虚さ」によって本作の綺麗事は綺麗事ではなくなるのだ。発言というのは何を言ったかではなく、どういう行動をしたかで、重要性が変わるのですね。


 他に良かった点として、サモハン・キンポーの太っちょの息子の憎たらしい無表情さは『ハング・オーバー!』のあの電流流す太ったちびっこや、『シュレック・フォーエバー』の「ねえ、ほえて」のちびっこを超す憎たらしさで出るたびに吹き出してしまった。あのお葬式シーンの演技する気の無さよ!

 不満点はもうちょい白人側の言い分も見せて欲しかった。中国=被害者、イギリス=加害者の構図で終止完結してしまったのは残念。


 以上、恥ずかしながらドニー・イェンの映画を初めて見たのですが、圧倒的なアクションにめろめろになってしまいました。面白さは保証いたします。男子だったら観に行くべしだと思います。池内博之演じる日本陸軍の極真空手VS詠春拳が見られる『序章』は噂によるともっとすごいらしいです。みんな観に行ってください。

 深津絵里レベル。

 次回はもちろん今年も観に行きました『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕』の感想。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/02/03(木) 00:41:37|
  2. 映画ア行
  3. | トラックバック:7
  4. | コメント:2
<<『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック ON 銀幕』はうまくいかない合コンだよ。 | ホーム | 『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』を観てチェキッ娘たちは何を思うのだろうか知りたいよ。>>

コメント

観た観た観た。

良かったっす。

釈ちゃんが主演はって『GANTZ』の佐藤信介が演出してる『修羅雪姫』がドニーさんは出てないですが、アクション監督をやってるので観てください。

序章公開されたんで、こっちも観ないと。
  1. 2011/02/20(日) 10:43:38 |
  2. URL |
  3. ふじき78 #rOBHfPzg
  4. [ 編集 ]

>ふじき様

 へええええ。『修羅雪姫』のアクション監督なんだー!!
 釈ちゃん好きだったので、当時テアトル新宿で観ましたよ。ていうかアクションとか「鎖国されたままの日本」ってSF設定とか好きでDVDすら持ってますよ、へえええ!!
 売れない頃の真木よう子とか出てましたよね。

 そしてやりましたね、『序章』公開決定!!
 いやっはーーーー!!!!!!
  1. 2011/02/20(日) 12:21:28 |
  2. URL |
  3. かろプッチ #-
  4. [ 編集 ]

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