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『ネスト』はひたすらバカだけどひたすら真剣だよ。

ネスト

 今回は頼まれて観に行ったシリーズ第5弾『ネスト』の感想。以前、リクエストを受けた『やぎの冒険』、きちんと観に行きました、が、見た順に感想書いて行きます。


 観に行った映画館は池袋テアトルダイヤ。池袋って映画くらいしか用がないなー。近くにあるラーメン屋が好きです。客層は年配の男女が多め。一人客ばかりでした。


概要:監督は『REC』などの脚本を手がけたルイス・ベルデホさんという方。脚本はジョン・トラヴィスさんという方。
 妻と離婚後、思春期の娘ルイーサ(イバナ・バケロ)と7歳になる息子サム(ガトリン・グリフィス)と3人で新天地に引っ越し、心機一転を図る小説家のジョン(ケヴィン・コスナー)。やって来たのは自然に囲まれた古い一軒家。周囲を散策していたルイーサは小高い丘を見つけ興味を惹かれる。以来、ルイーサは夜になると家を抜け出し、泥だらけになって帰ってくるようになる。娘の異常行動を心配し独自に調査を始めたジョンは、やがて、その屋敷のかつての住人と、側にある謎の塚に秘められた恐るべき事実に辿り着くのだが…。
"allcinema online"より抜粋)


 所謂"おバカ映画"というやつなのであろう。今回の論旨は真面目におバカ映画を描く素敵さについて。

 本作を要約すると、思春期の長女が最近変だなーと思っていたら彼氏を作っていたというよくある話です。以前『17歳の肖像』って映画についての感想を書いたけど、あれに近いです。あれは思春期の少女視点だったけれど、こちらはお父さん視点。その点では『スプライス』のエイドリアン・ブロディとグレンの関係に近いかもしれない。

 まあその彼氏が『17歳の肖像』のデヴィッドみたいなただのインチキ野郎だったらまだ良かったのですが、こちらはなんと地底に住む謎の生物(地底人?)。全国の思春期の女の子を抱えるお父さん、娘さんの様子がおかしいのはお父さんが嫌われちゃったわけでもホルモンバランスの変化でもなく、地底人(?)と交際しているからなのです。

 で、おそらく『スプライス』がてんでウケなかった我が国で、同様にあまり好かれないであろうこの映画に僕が妙に惹かれてしまったのは、そんな突拍子もないアイデアを、ギャグに走ることなく丁寧に綴ろうとしているからです。

 例えば真面目に作ってるポイントとしては、物語自体はよくあるお化け屋敷もの、引越し先が曰く付きで…といった調子のなのですが、果たしてその「不穏な空気」が何なのかわからない。地底人なのか悪霊なのか、はたまた本当にお父さんの妄想なのか。そういった嘘くさい物語ながらリアリティの線引きをきちんとした上で非日常を描くから物語に説得力がうまれている。

 また、思春期の娘と父親の微妙な関係の描き方がリアル。最後の最後まで、娘の様子がおかしいのはやはり単なる思春期の影響で、塚にいる何かの存在云々は単なる妄想なのではないかと思ってしまう。
「ちょっと触らないでよ!」とか、父親の小言に返事したりしなかったりするタイミングがあったり、たまにひどくしおらしくお父さんに甘えてみたり、妙にリアル。ルイーサ役のイバナ・バケロちゃん、『パンズラビリンス』の女の子なのですが、幼いながらもちょっと妖しく危ない魅力がうまく活かされている。そしてこれが物語では次第に単なる反抗期ではなくなってきてシャレにならなくなる。ここらへんの展開の飛躍の仕方にゾクゾクくる。

 あと単純に平凡な文系オヤジが、愛する者を守るために、ショットガン構えて戦うというスティーブン・キング的なシチュエーションには問答無用に熱くなりますよね。
 あくまで年頃の娘と父親の微妙な関係に重点を置いたストーリーである本作、冒頭、娘に「常に本気じゃない」と呆れられた父親は、最後の勇ましい活躍によって認めてもらえただろうか。


 以上のように本作は確かにあまり好評価を得られづらい作品ではあると思う。しかしアホな題材でも丁寧に真面目に作るという覚悟と実力をもって作られており、単なる「B級ジャンル映画」のレッテルには収まりきらない妙な魅力を兼ね備えていると感じた。
 こういう映画がちょくちょく作られるアメリカって本当に無邪気な国だよなーって頭が下がる。


 といっても不満点はたくさんございます。
 まず地底人(?)のデザインが面白くない。『第9地区』のエビちゃんのような意外性と、本当にいるかもって説得力、あと出来たら愛嬌が欲しかった。
 それと大きな事件がなく、たらたらと進む前半はやはりちょっと退屈。その分終盤のカタルシスはあるのだけれど。
 あと最後の父親の決断はどうだろうかと思う。あれ自体は悪くはないのだけど、あそこまでするなら『ミスト』くらい完全に追い詰められてからではないと。


 そんな感じ。決して名作ではないし、歴史にも残らない作品だとは思いますが、その志の高さと、きちんとその面白さが志に追いついてきているのが、好感が持てる作品でした。まぁ映画を撮る以上、題材がどんなものであれ真面目にやってくれなきゃ困るのですがね、題材に甘んじてナメた作品造りをする映画が多いのでその頑張りが際立ってしまっている。

 指原莉乃レベル

 次回は久々に話題作ですよ『GANTZ』の感想だす。読んでくだちい。

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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/02/06(日) 23:44:18|
  2. 映画ナ行
  3. | トラックバック:3
  4. | コメント:0
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