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『GANTZ』は「0てん おかねのことかんがえすぎ」でもないよ。

ガンツ

 『天装戦隊ゴセイジャー』終わってしまいましたね。
 あぁ…まぁ…。ダメな作品であることは重々承知の上で、このマクラの文でグダグダと感想を書いていて、少しだけ愛着はあるんですけれどね、確かにダメな作品だった。
 まずリアリティがないし、それ故にキャラクターが弱い。行動理念はデタラメだし、行動もむちゃくちゃ。設定は面白いものたくさんあったのに、全部適当に扱ってしまい、それ故いらなく思えてしまう要素もたくさん。さらにはピンチの時には頭を使わず、奇跡や運でなんとかなってしまったりって展開が多い。キャラクターデザインはゴセイジャー達、ロボ、データス、悪役たち含めてなんだか子供騙しだし…。まぁ前年がややハイエイジ向けすぎたのもあって、それの反動ってのもあるのでしょうけれどね。
 去年のように特集しても良かったのですが、まぁ『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー』の感想と全く同じになるのでやりません。

 ただやっぱり1年間見続けた連中に会えなくなるのはちょっと寂しいです。未だに『デカレンジャー』『ボウケンジャー』『シンケンジャー』あたりの連中のこと思うとちょっとセンチメンタルになるもの。

 あとハレの卒業式の日に素顔の戦士ショー中止のお知らせが流れるのは、なんだか悲惨すぎますね。そういう不運さもかなりあった戦隊だと思います。

 ま、何はともあれ1年間地球の平和を守っていただきありがとうございました。

 そんなこんなで今回は『GANTZ』の感想です。

 観に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。公開間もないこともあって割と混んでいました。客層は若い人が多め。高校生とか。ジャニーズファンらしい女性の方も多かった。


概要:「週刊ヤングジャンプ」に連載中の奥浩哉の大ヒットコミックを実写映画化。監督は『修羅雪姫』『砂時計』『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』などの佐藤信介。脚本はTVドラマなんかで活躍する渡辺雄介。
 何事にも無気力な就活中の大学生・玄野計(二宮和也)と正義感の強い青年・加藤勝(松山ケンイチ)。幼なじみの2人は地下鉄のホームで再会して間もなく、通過する電車にはねられ命を落とすことに。しかし、死んだはずの2人は次の瞬間には見慣れぬマンションの一室に移動していた。そこには、他にも死んだはずの人々が集められていた。やがて彼らは、リビングの中央に鎮座する謎の黒い球体“ガンツ”から唐突にあるミッションを命じられる。それは、“星人”と呼ばれる異形の敵と戦い、抹殺しろというもの。そしていきなり戦いの場へと転送されてしまう玄野と加藤たち。こうして理由も分からず、何の覚悟もないままに、生きるために戦い続けなければならない不条理な世界へと呑み込まれていく2人だったが…。
("allcinema online"より抜粋)


 この手のテレビ局主導の漫画原作映画って、もう製作発表の時点であんまり期待しない人が多いと思うんですね。
 僕も、もしかしたら今日本で連載中の漫画で最も面白いのではないかと思われる『GANTZ』が映画化と聞いて、一抹の不安がよぎりました。テレビ局主導じゃ確実に原作のキモであるエロとグロが控えめになるし、二宮くんは俳優としてとても好きだけど、あの映画とかあの映画とか様々なジャニーズ主演映画に痛い目にあってるし、どうせCGは「スーパーヒーロータイム」レベルだろうし、下手に「原作に忠実」とかにしちゃって原作ファンにもそうでない人にも中途半端な出来になるんじゃねーのって。

 その考えを改めたのはまず予告編を見てから。なんだかとてもワクワクする。先行公開された夏菜ちゃんの岸本そっくりのスーパースーツ姿をはじめ、ちゃんと『GANTZ』の荒唐無稽で恐ろしい世界観が実写化されていると。
 しかも設定を活かしつつも原作とは別の話になると聞き、監督もどこぞの映画みたいにテレビ屋ではなく噂によると黒沢清にオファーして断られたとか(あくまで噂ですが)製作側のやる気が伺えるし(結局脚本はテレビ屋さんでしたが)、次々に発表される役者が二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、田口トモロヲ、山田孝之と僕が好きな役者揃ってるし、原作と実写の距離感の取り方がとてもいい感じで公開がとても待ち遠しかったです。

 てなわけで割と期待して見にいきました、『GANTZ』

 原作に思いれある映画って『かいじゅうたちのいるところ』がそうだったようにどうしても原作との比較に引っ張られてしまい、映画そのものの面白さを噛み締めにくくなることが多いので、原作との比較はしないよう意識して鑑賞いたしましたが、やはり無理ですね。どうしても原作との比較でストーリーを読もうとしてしまう。

 まぁ仕方ないから今回の論旨は原作とのいい距離の置き方みたいなところを書きたいと思います。


 まず原作と違う「テーマ」について。
 本作のテーマは「適材適所」
 主人公の玄野計は就職難に苦しむ平凡で取り柄もない大学生。彼は「自分が輝く場所、必要とされている場所」を探している。それは、とりあえずポーズとして行きたいと意思を示してはいる企業でもなければ、大学でもない。中学生の頃はサッカーの場で活躍し、それが彼の「居場所」であったが、それも戻らない過去。
 そんな彼がようやく「居場所」として実感できたのが、殺るか殺られるかの、理不尽に放り込まれた凄惨な狩りの世界。そこで彼は「居場所」を見つけ、より新しい血を求めるようになる。彼は「力を持つ存在=ヒーロー」になったと過信する。
 もう一人の主人公加藤勝は「正義の人」でありたいと願っている。玄野の幼なじみである彼は、玄野にいじめから守ってもらっていた過去があり、彼の「人を守る人=ヒーロー」に憧れそのように振る舞っている。しかしうまくはいかず暴力をふるう父親から弟を守ろうとして、誤って父親を殺してしまう。彼は結局何も守れないまま死んでいく。

 そしてその加藤の清廉な意思は玄野に引き継がれる。彼は「力を持って人を守る者=ヒーロー」として「自分のやるべきこと」つまり「いるべき場所」を見つける。
 それを象徴する描写として、冒頭ではひたすら表面上の単語を暗記していた、面接で受かるための文句が、次第に意味を深めていくというのが面白かったです。

 原作でのテーマは「命の安っぽさ」に焦点が絞られているけれど、原作つきの映画で原作に引っ張られてしまう作品が多い中、そもそも長編映画と週間連載漫画じゃその楽しみ方が違うのだから、このような違うアプローチ(映画的な方向)で描こうとする姿勢は立派だし、そのための原作の改変も的確で、そういう創造性の点でも好感がもてました。原作に泥を塗っただけのどこぞの映画とは一線を画している。


 で、原作ファンとしては、原作であったあのシーンがどのようにリアルに再現されているのかってところも気になるところなのですが、例えばねぎ星人の不憫で弱々しい感じと実在感田中星人の不気味な恐ろしさは原作以上だと思いました。田中星人はたくさん出て欲しかったけど。
 あぁでも、仏像たちはさすがに原作の持つ絶望的な恐ろしさは超えられなかったかなって。

 CGも『十三人の刺客』の牛みたいに、嘘くさくなりがちな有機的なものの表現はなるべく避けて、無機的なロボットや仏像の表現に徹している。例えば田中星人は原作ではロボットの外装の中にいるグロテスクな鳥(キョロちゃん)も活躍していたけれど、映画ではその姿はほとんど出てこない(暗闇の中で少し見えるだけ)。

 不安視されていた"グロが無い"って事に関しても、確かに控え目にはなっていたけれども、敢えて見せない事で伝えるグロさを描いていて、物足りないってほどではありませんでした。例えば子ネギ星人の惨殺っぷりとか、田中星人に無惨に殺されたおばあちゃんと孫とか、直接見せないでもきちんとグロ。もう一つ、エロに関しては正直物足りないですが、夏菜のスーツ姿が良かったかのでそれで満足しておきます。

 などなど、原作ファンにも優しい作品作り、製作者たちの『GANTZ』に対する愛の姿勢が良かった思います。


 不満点は最後あたり、急に健全になりすぎて変。この不条理な世界に置かれていることは棚に上げて、あそこまで健全になってしまうのは不自然だと思う。
 あとは仏像編で、瀕死の重傷を負っているはずの加藤も玄野も急に動けすぎじゃねとか細かい点もあるのですが、何より不満なのが、映画を越えようとしていない点。
 『パラレルライフ』の時も書いたけれど、映画は映画であることに満足してはならない。
 そもそも原作『GANTZ』にて奥浩哉先生が「ハリウッド映画を越えたい」という、手塚治虫以前からの日本漫画界の映画コンプレックスの克服を目標にしているわけだから、その映画化もそこら辺の志を受け継いで欲しかったところ。
 なのに本作は日本映画の悪いクセで、如何に予算内にて座りよくまとめるかって意識が、例えば上記に書いた田中星人の数とかに関しても、ハッキリと見えてしまい、そこら辺がちょっと興醒め。
 予算内に優等生っぽく小綺麗にまとめすぎて、原作のスケールが計り知れないデタラメな不気味さが出ていないのが残念。


 などなど、まぁ原作ものである以上、原作を超えることなど、思いれ補正がある分、無理なのですが、それでもそこら辺のテレビ屋映画とは比べようがないほど工夫して頑張っていたと思います。
 はやくも4月に公開の続編『GANTZ: PERFECT ANSWER』も楽しみにしております。次回は原作とかなり違うっぽい。

 瀧本美織レベル。

 次回はえー!?監督ミシェル・ゴンドリーなのー!?でおなじみ『グリーン・ホーネット』の感想。

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  1. 2011/02/09(水) 00:55:05|
  2. 映画カ行
  3. | トラックバック:7
  4. | コメント:0
<<『グリーン・ホーネット』は高級な駄菓子だよ。 | ホーム | 『ネスト』はひたすらバカだけどひたすら真剣だよ。>>

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