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『きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり! スペシャル・ムービー・エディション』はだからタイトルが長いって…

古代少女ドグちゃん 仮面ライダー電王の新作映画がおかしいことになっている。えええ。…。まぁ行くんだけどね。どんなにつまんなかろうが、どんなに東映の商魂がえげつなかろうが、その決断がいかに東映を調子づかせようが、たとえそれが作品の質の低下に繋がっているのを分かっていたとしても、まぁ行くよ…。行って面白かったらこのブログで褒めるし、つまんなかったら散々難癖つけてやるよ。


 前回の『ハルヒ』の感想でけっこう体力使っちゃったから今回はさくっと感想書きますよ。『きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり! スペシャル・ムービー・エディション』。タイトル覚えられない。とりあえずね、特撮映画はチェックしておかないとならんのですよ。『片腕マシンガール』や『ロボゲイシャ』でおなじみ井口昇は注目の監督だし。

 見た映画館はシネマート新宿。イベントで主演の谷澤恵里香(アイドリング!!!)さんと、同じくアイドリング!!!の森田涼香さん(シンケンイエロー!!!)さらに井口昇監督や今作のパイロット版を監督した西村喜廣さんの舞台挨拶があったため日曜夜遅くの上映なのに満席でした。てか男らしい熱気がすげえ…。アイドリング!!!可愛い…。


ストーリー:引きこもり少年の杉原誠(窪田正孝)が偶然発掘してしまった土偶のドグちゃん(谷澤恵理香)は、妖怪ハンターとして、一万年の眠りから覚めた現代においても、相棒のドキゴロー(声:朴璐美)や誠をまき込みながら数々の妖怪と戦う。その戦いの中で誠は次第に成長していくホラーコメディ。


 『古代少女ドグちゃん』はそもそもは09年に毎日放送系列で深夜放送された特撮ドラマで、今回はその劇場版、といっても最近流行の『ROOKIES』とか『花より男子』とか『クロサギ』とか『仮面ライダーディケイド』みたいなテレビドラマの劇場版とはちょっと違う。ああいった類のはTVドラマ本編の続編みたいな立ち位置が多いけれど、これは、言ってしまえばもっとひどい(あ、ひどいって言っちゃった…)。なんとTV版の再編集版と、パイロット版をおまけ映像を間に挟みながら映画館で流しましたっていう。続編ですらないっていう。
 ただ、この映画、井口昇監督が舞台挨拶で「お祭りみたいな感覚で見ていただければ楽しいと思います」と言っていたけれど、TV再編集版とパイロット版、それとおまけ要素の3つを一つ一つの作品として考えずに、一つの作品として考えると、これが非常にうまく出来ている。ことTV再編集版とパイロット版に関してはけっこうどうしようもない作品なんですが、それが構成のうまさ、流す順の面白さでそれぞれがそれぞれを高めあいここまで面白い要素になるのかって。
 そういうシンプルな編集や構成の工夫一つで映画のそれぞれの要素がこんなに活性化するっていうのが今回の論旨。

 まず最初のTV再編集版。見ていて思ったのは、これって劇場でやる意味あるの?ってずっと考えていました。TVでぐだぐだ見ている時は気にならなかったのですが、劇場で観ると映像はしょぼいし、脚本もとってつけたような感動要素とかどうでもいいし。まぁ井口昇監督作品にそんな意見言うのは野暮・無粋なんて意見もあるかも。そういうしょぼさも含めて、ヘタウマ的な感覚でギャグになっているんだからって。でもこの監督が素晴らしいのって映像表現で出来る限界みたいな過激なエロとグロのギャグだと思うんです。そこにおいて、ギャグの一つ一つがぬるい。
 そもそも規制が厳しいテレビドラマってのは、映画と同じ映像を見せるジャンルなんだけど、この監督とは食い合わせ悪いと思います。まぁこの監督テレビドラマの演出もけっこうやってるんだけど。
 あと、井口監督のギャグって、あくまでストーリーの展開で笑わせるギャグで、なおかつそれは動きでのギャグっていうチャップリン級にきちんと映画的なやり方を押さえている人なんだけれども、TVドラマのギャグって基本的にチャンネルつければその瞬間笑えるように、ストーリーの全体構成とは関係ない瞬発的な笑いが多くて、かつお母さんが洗い物しながらTVに背中を向けていてもちゃんと伝わるように言葉のギャグが基本なんです。例としては『時効警察』とか。で、井口監督、多分根が真面目なんだろうか、そういうTVドラマ的なギャグにちゃんと挑戦しているけど、同監督の『片腕マシンガール』の強烈なお色気スプラッタギャグとか見てると、比べちゃって、どうしてもパンチ不足。

 ただ見所がないわけではないんです。主演の谷澤恵理香さん、個人的に全然タイプではないし、何が可愛いのかよくわからなかったんです。劇場に入る際に彼女のパネルとか雑誌の切り抜きとかたくさんあって、それ見ても全然カワイイなんて思わなかったのに、見終わって映画館出る時にもう一度それを観ると「え?さっきと同じ記事貼ってる?」って思うくらい、可愛く思えてきました。ドグちゃんの衣装が見せるナイスバディっぷりとか、ドグちゃんのお腹に土を乗っけるフェチっぽさとか、とにかく谷澤さんの可愛さを追求した映像を大画面で観させてくれて、僕みたいな人に彼女を可愛く思えさすっていうのに成功しているワケで、アイドル映画としてみたらその欲求はきちんと満たされてはいるんです。アイドル映画って内容がいくらダメでもアイドルが可愛ければそれでけっこう傑作に思えるっていうこと、けっこうありますよね。ゴダールの『女は女である』って深い論述とかあんまり出来ないけれど、アンナ・カリーナのアイドル映画として見ただけでも大傑作だもの。まぁ『ドグちゃん』はいくらなんでも映画館で流すには映像がしょぼすぎるっていうのはありますが。


 でもこれね、前フリなんです。おそらく前フリとして前半にTV再編集版を配置しているんです。この映画のキモはこの後で流れる西村喜廣監督(『東京残酷警察』の監督)のパイロット版にあるんです。詳しい事はこれを見た時の衝撃が失せるので伏せておきますが、まぁパイロット版の過激っぷりがとんでもないんです。
 これぞ井口&西村コンビの面目躍如って感じの怒濤の強烈なお下劣映像ギャグの連続とスプラッタ表現は、本当にテレビ版の前に撮った『ドグちゃん』のパイロット版なの?後から撮ったんじゃねーの?って疑うほどにテレビ版をことごとくパロディ化している。ひどい。ひど面白い。これはもうセルフパロディならぬセルフレイプですよ。ちょっというと、斉藤工ってパリコレにも出た事のあるイケメン俳優とね、亜沙美さんっていう『片腕マシンガンガール』にも出ていた元AV女優がすばらしい演技をしてくれます。
 かつて『アダプテーション』ってスパイク・ジョーンズの映画が後半の盛り上がりのために序盤ずっと敢えて退屈に撮ったりしてましたが、あれと似たかんじでしょうか? 『ドグちゃん』はパイロット版の存在によって、TV再編集版に感じていた不満が全部吹き飛んじゃう。あのTV再編集版のぬるさ、谷澤恵理香の可愛さがあったから、それらをパロディ化している(と思われる配置で上映される)パイロット版の面白さが120%際立つ。「あぁ、TV再編集版ダメで良かったー」なんて思ってしまう。

 でもって、アイドル映画の本分も忘れていないで、最終的には谷澤さんがおまけ映像でまた登場して、もう散々なエログロギャグの面白かったけど後味悪い感じすべてを彼女の健康的な可愛さで浄化しちゃうんです。エンドクレジットで電気グルーヴの曲にあわせて麻雀やったりバイク乗ったりするジェスチャーで踊る彼女とか悶絶級にカワイイ。色々あったけど、結論、谷澤恵理香はカワイイみたいな。

 そういうわけで、2時間弱のなかで作品の評価が二転三転して、それでもきちんとアイドル映画の本分とか、井口昇ファンの観客が期待している過激なエログロギャグとかちゃんと全部押さえて、映画として完成しているんです。それもこれもそれぞれの作品の配置順にあるんだと思います。これが別の配置だったらまるで面白くないもの。
 映画としては決して褒められたものじゃないし、やっぱりTVドラマをそのまんま流すのはなんとなくルール違反な感じするけれど、でも楽しめた自分に正直でありたいし、アイドル好きかつスプラッタホラー好きなら見ておいて損はないよとオススメしておきます。評価が難しいんですが…満島ひかりレベルで。


 あら。意外と長くなった。まぁいいや。
 次回は今回とはうってかわって、けっこう話題作で問題作『フローズン・リバー』についての感想を書きます。うわぁ僕ったら社会派!


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  1. 2010/03/06(土) 00:15:00|
  2. 映画カ行
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  4. | コメント:0
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