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『エクソシズム』は名無しの映画だよ。

エクソシズム
 ブログをこのまま放置してしまいそうになっていましたが、怒られちゃったので更新いたします。
 今回は、前回にtwitterでリクエストされた『エクソシズム』の感想です。

 観に行った映画館はシアターN渋谷。水曜日の安い日でしたが、入りはそこまで。例によってユニークなオジさんたちが集う映画館です。


概要:2010年のスペイン映画。監督はマヌエル・カルバージョという人。脚本はダビ・ムニョスという人。製作に『REC/レック』のソフィー・ヴァヴァスールが参加している。
 両親が厳しい家庭に暮らす15歳の少女エマ(ソフィー・ヴァヴァスール)はある日、いきなり卒倒して痙攣を起こす。医者に診てもらうが原因は分からずお手上げ状態。最初は悪魔が取り憑いたという娘の主張に耳を貸さない両親だったが、ついには神父でもあるエマの叔父クリス(スティーヴン・ビリントン)に助けを求めて、悪魔払いの儀式を行うことに。かつて、エクソシズムの失敗で少女を死なせてしまい、世間から非難を浴びていたクリスは、今回の儀式をビデオに録画するのだが…。
("allcinema online"より抜粋)


 例えばアイドルの名前で映画の善し悪しを評価したり、「今年のワースト作品は…」なんてランクづけして楽しむの、嫌いな方もいらっしゃるっぽいですが、僕は大好きです。自分の好みとかを把握することもできるし。

 で、例えば去年ワースト作品を争った『ゴースト もういちど抱きしめたい』とか『矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~』とか『シュアリー・サムデイ』『誰かが私にキスをした』など、また最近だと『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』などなど、まあ吐き気を催すほどのひでえ作品でしたが、でもあの強烈な頭の悪さや金に対する執念、ツッコミどころだけで構成されている物語、演出の計り知れないダサさ…これらは相当なインパクトで、そんじょそこらの凡作より強烈な光を放っているし、おそらく愛すら感じている。
 そこにきて無難な内容を無難な演出にて予算内でしっかりまとめましたといったような作品は、上記の連中より普通に楽しめるし、下手したら上記の作品群よりいいものを作ろうとする志もあるのかもしれない。
 しかしながら、心に残るのはどちらかと言えば、やはり『ゴースト もういちど抱きしめたい』になってしまう。

 で、ワースト作品を決める時にとても困る。果たしてどちらが駄目なのか。

 そんなわけで、『エクソシズム』はとりあえず大人しくまとめてみた"静かなるダメ映画"であった。


(1)"静かなるダメ映画"とはいかなることか。これといって強調する良い点も悪い点もないのだ。ただしょぼい範囲内で収まりよくストーリーが進む。

 物語にツッコミどころはなく、淡々と起承転結に沿って進む。
 どこかで見たような映像、どこかで見たような演出だが別に取り分け変テコというわけではない。敢えて文句を言うならば音楽がダサいところ。

 で、ぼんやりと見ていると眠気に襲われるのでテーマを探そうとしても着眼点がつかめない。映像は全年齢対象になるようにショッキングな描写はないし、血すらあまり流れない。可愛い女優も出ていないければエロいシーンも皆無。『恐怖』のようになんだかわからないけれどちょっと考えてしまう恐怖演出もなく、まあ敢えて言えば"悪魔よりも恐ろしいのは人間かもしれません"といった100万回くらい聞いたすごく平凡なメッセージ。

 本作に登場する悪魔もとてもショボく、某教祖くらい浮かんだり、サッカーボールをコロコロ転がしたり廉価版『エクソシスト』といった具合のそこまでショッキングじゃない罵詈雑言を発する程度で、『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT』で描かれた悪魔の得体の知れない不気味で絶対的なパワーは感じられない。(そもそも主人公が悪魔を召還する理由が、お母さんが束縛してきてムカついたからというショボすぎる理由だ!)


 "意外な展開"ってのもなくもないのだけど、それもすごく平凡な範囲内での「意外」
 "弟の死"という事件が本作で最も意外でショッキングな事件なのだけれど、その演出のショボさ、一緒に見ていた友人曰わく「教習所ビデオの交通事故シーン」。仮にもホラー映画を語るなら子供の首の一つや二つ飛ばせよと、頑張ってゴア描写を演出していた『SUPER 8/スーパーエイト』のちびっ子たちを見習ってほしいです。
 あと、もう一つ"意外な展開"が、「あいつが全ての黒幕だった!」という終盤の展開。名誉のために他者を平気で傷つけるという"彼"の描写はなかなか楽しかったし悪くはないとは思うのですが、まあ彼が黒幕なところで何か目新しい展開があるのかと言えばそんなものなどは一切なく、その後の展開としては悪魔に取り憑かれた少女とそいつがポカスカ殴り合っているだけのクライマックス。

 このように全体的に描くことの規模がショボく、全ての要素が無個性であることが本作の特徴である。


(2)映画って「顔」が必要だと思うんです。それがどんなものかを一言で象徴する表面に表れているアイコンとしての「顔」。
 それは面白いタイトルであったり、その映画を象徴するキャラクターだったり(例えば『第9地区』のエビ)、その作品から深い洞察を促すテーマ性だったり(例えば『神々と男たち』における「生活と宗教」というテーマ)、またその作品が他の何を捨てても描きたい要素だったり(例えば『悪魔を見た』の無慈悲な残酷性)、そういう「顔」が一つでもあればそれで作品が与えるインパクトはしっかりしていて、それがもしきちんと描かれていれば他の要素が駄目でも傑作になりえたりする。
 本作はまあ言ってしまえば、100円ショップで売ってるような廉価版『エクソシスト』安いプラスチック製のショボい『エクソシスト』なわけで、あの名作には勝てっこないわけだから、その分何かしらいち要素だけでも凝ったり突飛だったりする要素があれば良かったのになと。例えば悪魔の悪趣味描写とか、例えば『ネスト』のごとく"思春期少女のアンバランスさと家族との触れ合い"を掘り下げるととか(意外に本作はもっと掘り下げれば面白くなる要素がたくさんあるのに!)。
 せめてタイトルはなんとか頑張って欲しかったです。

 とは言っても、その例の"意外な黒幕"ってのが分かってからの展開はつまらなくはないんです。ワクワクもできます。言うほど酷い映画でもないのに、ものすごい消化不良をおこしているのが、なんだかなー。


 以上、『エクソシズム』はホラー描写はショボく、ストーリーやテーマはツッコミ甲斐もないくらい普通、面白いのか面白くないのかもよくわからない、総じて月並みな要素を並べた作品でした。

 馬場園梓レベル。

 今回は短めですが、すいません、短いの多くなると思います。
 次回はロングラン上映中らしいですジョセフ・ゴードン・レヴィットとナタリー・ポートマン主演『メタルヘッド』の感想です、頑張って書きます。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/07/21(木) 00:40:58|
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