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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』は邦題センスが微妙だよ。

ミレニアム

 前からちょくちょく言っておりますが、深夜ラジオが好きです。で、今週からネットでラジオが聴けるそうな。
 その名も”RADIKO”。
 これによってPCで作業しながら何か耳元に欲しい人とか、自宅の電波が悪い人も安心して聴けますね。かなりラジオ生活が一変します。普段ラジオ聴かない人も聴きやすくなるし。
 i-phoneとかのモバイル対応も検討中とのことで、今後さらに便利になるっぽいよ。

 ただ8月までは実験放送って名目で、関東地区(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と関西地区(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)しか聴けないそうな。聴取可能なラジオ放送も、関東地区がTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVEの7局で、関西地区が朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAの6局だけだし。
 本当にラジオ電波が届かなくて困っているのは地方の人なんだから、はやく全国展開してくれませんかね?
 あと個人的には、寝オチがほとんどなんで、何らかの方法で録音できたらいいなぁって。まぁ出来るんだろうけれど。
 というわけで、ラジオを聴く人自体が減っている昨今ですが、なかなか楽しいし、現代人の生活スタイルに適したエンタテインメントだと思うので、radikoオススメですよ。


 そういうわけで、今回は例によってマクラの文とは全く関係なく『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の感想です。上映館もうほとんどないのに。
 夜ご飯食べて暇だったので、散歩してたら近所の映画館でレイトショーやってたので見てきました。『シャネル&ストラヴィンスキー』とこれと二つやっていて、ボールペンを立てて、倒れた方向が向こう側なら『シャネル』、こちら側なら『ミレニアム』を見ようと思って、こちら側に倒れたので、こちらを見てきました。
 そんなぬるくて暇な休日の夜。
 原作がかなり売れたらしいですが、全然知りませんでした。本作を観て、原作読もうかなとおもったんですが、まだ読んでないです。ていうかね『ハルヒ』の感想書いた時に、参考までに読もうと思っていた原作小説すらまだ読んでないです。

 見に行った映画館は吉祥寺バウスシアター。観客層は僕同様に暇そうな人たち。中高年が多かったかな。週末の夜かつ最終日だったのでレイトショーにしてはそこそこ混んでました。
 

ストーリー:ジャーナリストのミカエル・ブルクムヴィスト(ミカエル・ニクヴィスト)は月刊誌『ミレニアム』にてある大物実業家の不正を暴こうとするが、名誉毀損で有罪判決にされる。ジャーナリストとしての立場を危うくした彼だがその元は、大財閥ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリック(スヴェン=ベルティル・タウベ)から、調査依頼が舞い込む。40年前、ヘンリックの姪であり、当時16歳のハリエットが突然姿を消した事件について、改めて調査をして欲しいというのだ。
 一方、ヘンリックに頼まれ、ミカエルの身元調査をしていた全身ピアスの女性ハッカーリスベット(ノオミ・ラパス)は、彼のPCをハッキングするうちに、気がついた、ヘンリックの事件のある重要なヒントを、いたずら心からミカエルにメールする。リスベットのリサーチ能力に目をつけたミカエルは彼女に協力をもとめるべく接触をはかるが…。



 この作品を簡単にまとめてしまうと、「謎と性と暴力」。次々と新たな謎が表れてはそれが明らかになっていくスピーディな展開と、過激な性と暴力の連続で2時間30分飽きずに見れました。
 「性と暴力」なんていうと眉をひそめる人が多いけれど、でも、エンタテインメントの基本って多かれ少なかれ「性と暴力」の要素が重要なわけだし、そこらへん割り切って純然たるエンタテインメントを描いている作品を前に、じゃあなぜその「性と暴力」の描写が必要なのか、それを通して何を描きたいのかが重要であって、激しい「性と暴力」描写だけで簡単に不謹慎とか非倫理的とかいうレッテルを貼るのはどうかと。
 そういえば嵐の二宮君が主演する、マンガ『GANTZ』の実写映画版、ジャニーズ出てるしレイティングつけたくないのかなんだか知らないけれど、性描写と暴力描写を排した作品になるっぽくて、でもあの漫画からそれらの要素を欠いて一体何が描けるというのだろうか。観に行かないとなりませんね。

 そんな感じで最近の多くの日本映画がクサいものに蓋をしていて、本質から目を背けさせてくれて、「うわぁ映画って素敵!ふぁんし~!!」って気にさせてくれて、こういった人間の本質を描いた性や暴力を描いてくれませんが、本作とか先日扱った『渇き』なんかを観ていると、「日本映画そんなんでいいの?」って気にさせてくれます。そういう本質の部分描けないから、結局描かれる人間関係が薄っぺらいものになっちゃうんじゃないの?って。若干子供向けに描かれていた『かいじゅうたちのいるところ』ですら、そういう人間の本質的な部分はちゃんと描いていたのに。そこらへんに目を背けて蓋をしている最近の多くの日本映画やTVドラマの薄気味悪い傾向ってどうなの!?

 話が少し脱線しましたが、つまり今作において目を背けたくなるような「性と暴力」の描写を通して語られるのは、単なるアンモラルではなく、本質的な倫理観やコミュニケーションの存在なんじゃないかなってことなのですが、そんな感じで今回の感想のテーマは「性と暴力とディスコミュニケーション」


 原題を訳すと『女を憎む男たち』("Män som hatar kvinnor")だそうです。ディスコミュニケーションの溝を暴力で埋めようとする男性がいる限り、力で男性にかなわない女性は劣等感を抱き続けなければならない。
 主人公のリスベットは幼少時に父親に性的な暴行を行なわれたトラウマにより、男性を威嚇するかのように全身黒ずくめでピアスだらけ、さらには背中にドラゴンの入れ墨と、完全武装を施しており、男性を嫌うため同性愛者である。男性の暴力に負けじと、街の不良どもに絡まれても狂犬のように歯向かい、クズ弁護士にアナルを犯されたら、そいつのアナルに仕返しだ!!
 さらに彼女はコミュニケーションの際にもうすっぺらい性に頼りがち。で、そんな彼女の前に表れるのが、なんだか天然気味な善人ミカエル。そんなまず出会わないであろう二人が偶然出会い、リスベットは孤独の不安からミカエルと肉体関係を持つ。しかし、天然気味なミカエルは、彼女が自分のことを好いていると勘違いし、結果素直に彼女に恋してしまう。ミカエルの善なる感情に触れた彼女の気持ちに変化はあるのか。

 で、そこら辺、もうちょっとミカエルの気持ちをちゃんと描いて欲しかったかなってのが不満点。なぜ恋愛感情を抱いたのか、彼の孤独とか性意識とかほとんど語られないから、お気楽で善人の天然ボケに見えちゃう。
 例えば、半年後に刑務所に3ヶ月入らなくちゃいけないことに対する恐怖とか、うまくいかない結婚とか、そういう不安要素を埋めてくれる存在がリスベットだった、とか、そんな感じで描いてくれたら良かったかなって。


 そんなわけで、薄っぺらいセックスへの依存によって他者とコミュニケーションをとろうとするリスベットがいて
、彼女と同じ穴の狢として、(詳しいことはネタバレになるから省くけれども)やはり他者とのコミュニケーションが性と暴力だけという事件の黒幕がいる。名探偵モノやヒーローモノの定番としてヒーローと悪役が同じタイプのキャラクターってよくあるけれど、今作もこの慣例に習っている。
 で、リスベットはミカエルによって、多少は他者と理性的で倫理的な関係を持てるようになった。物語冒頭と比べ明らかに変わってきた。ここが今作で最も描かれるべき箇所なんだろうけれど、前述のように、ミカエルの描写がちょっと足りないから、リスベットとミカエルの関係もちょっと薄っぺら(言ってみればセックスフレンド)に見えて、リスベットと黒幕、二者の比較によるテーマ性の明確化ができてなかったかなと思います。

 まぁ終盤リスベットが犯人に対してとったある態度を見るに、そこらへん明確化できなくてもいいのかも、ていうか次回作の『ミレニアム 火と戯れる女』っていうのがすぐに公開されるそうだし、パート3もあるそうだから、今作はリスベットのほんのささやかな成長を描いただけでちょうどいいのかしらって。


 以上、サスペンスものとしてはスピーディーでテンポも良く、お色気(というにはあまりに痛々しくて勃ちませんが)もあり、アクションもあり、ユーモアありでとても面白い。そこに現代的なテーマである「性と暴力とディスコミュニケーション」を絡め、人間の持つ本質的な愛やコミュニケーションの存在を問うているのが本作のキモなんだろうけれど、それを描くために肝心のラブストーリーの点でちょっと爪が甘かったかなって感想です。

 そんなわけで今回は原幹恵レベル。
 次回は、わぁ、大ヒット公開中ですよ。みごと並みいる強力作品を押しのけ米アカデミー賞作品賞他6部門を勝ちとった『ハート・ロッカー』の感想を書くよ。今度はちゃんと公開中の作品ですよ。
 あばよ!!


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テーマ:最近見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/18(木) 22:36:28|
  2. 映画マ行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<『ハート・ロッカー』は登場人物がみんなレザー・フェイスだよ。 | ホーム | 『コララインとボタンの魔女』は現代的な人形劇だよ。>>

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