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『デビル』を観てアーメンと唱えようよ。

デビル

 今回は、戻ってきてよシャマラン!『デビル』の感想です。

 観に行った映画館はTOHOシネマズ日劇。すげー久々に来たのですが、でかいですね。こんな巨大なスクリーンでB級ホラーを見る幸せ。そんなわけで空いていたわけではなかったのですが、なにしろ劇場が大きすぎて、空いている風に感じました。会社帰りのサラリーマンが多かったです。


概要:2011年のアメリカ映画。『シックス・センス』『サイン』『エアベンダー』のM・ナイト・シャマラン監督が、これまでに考えついた数々のアイデアを、スタッフ・キャストに期待の新鋭を起用して映画化していくプロジェクト“ザ・ナイト・クロニクル”の第1弾。監督は『REC:レック/ザ・クアランティン』のジョン・エリック・ドゥードル、脚本は『30デイズナイト』『ハード・キャンディ』のブライアン・ネルソン。
 高層オフィスビルから一人の男性が墜落死したちょうどその時、互いに見ず知らずの5人の男女が乗り合わせていたエレベーターが突然の故障で停止する。閉じ込められた5人が救助を待つ中、一時的に照明が消え、何も見えなくなった瞬間に若い女が背中を切られ負傷する。4人の内の誰かが犯人なのは明らかだった。その様子をビルの警備室で監視カメラ越しに目撃していた警備員は、整備担当を修理に向かわせるとともに警察に応援を要請するのだが…。
("allcinema online"より抜粋)


(1)突然だけれど、妖怪は実在する。妖怪とは時代や気候、運や気分など不確定な現象をなんとか理知的に捉えようとするべく、それらの現象に"キャラクター性"を与えた存在だ。『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』の時も書いたけれど、アイドルがその時代の持つ雰囲気や欲望や期待を象徴・キャラクター化した存在であるのに近いと思う(とりわけAKB48は妖怪と類似点が多い気がするが、その論考はまた別の機会に)。
 だから妖怪は人が不可解な現象に立ち会ったとき、それを具現化・記号化し理解したい欲求から現れ、実際目に見えることすらある。


(2)ところで恐ろしいことに悪魔も実在するそうだ
 しかしながら本作の終盤や『パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT』『エクソシズム』に登場する悪魔は、『仮面ライダー』の怪人のような化け物然とした姿がない。そこら辺にいそうな人間の姿を借りたり乗っ取ったりして現れる。本作でも何度か「悪魔は人間の姿で現れる」という解説が入る。

 悪魔とは多分人間誰しもが抱えている様々な「悪意」を象徴・キャラクター化した存在であり、その悪意が露わに発現してしまった人を悪魔と呼ぶのであろう。『悪魔を見た』『ビー・デビル』なんてまさにその事を描いていた。


(3)本作の冒頭は上空撮影したニューヨークの街並みから始まるが、天地がひっくり返っている。空が下に、地面が上にある。この世の全てが真っ逆様に落ちてきてしまいそうな絵だ。
 そのショットが象徴するように本作はものが落下してくるというアクションがやたらと多い。人が落ちてくるシーンが二回。エレベーターやガラスもガンガン落ちてくる。
 ダンテの『神曲』によると地獄は真っ逆様なんだとか。つまりこの逆さまの構図は"この世は悪魔が住み着く地獄なんだ"ということを表しているのかもしれない。

 そして物語はエレベーターに閉じ込められた5人の男女が中心に動く。彼らは少しクセがあるかもしれないが一見善良な市民である。しかしながら物語が進んでいくうちに彼らのかつての悪事が次々と分かってくる。暴行、恐喝、詐欺、盗み――そして彼らはそれぞれがそれぞれを疑いだし悪魔のような本性をむき出しにして醜く争いあう。
 しかしながら、その悪魔性は彼らに限ったことなのだろうか。登場人物たちは最初それぞれが助け合おうと善意の行動をとるが、それが裏目に出て悪意を導き出したりしてしまう。例えばある男は場を和ませようと冗談を言うがそれが周囲を苛立たせる結果となる。このように多分彼らはそもそも観客が最初に彼らを見た時に感じた通りの善良な市民なのだろう。ただしちょっと魔がさした時に悪さを働いてしまった、そんな誰しもが持っている悪意を彼らも持っているだけだ。
 エレベーターの中で何時間も閉じ込められれば誰だって正気じゃいられなくなる。その時人の悪意は暴走する。その理不尽さを理解すべく暴走する悪意にキャラクター(具体的な形)を与えてしまった時、悪魔は我々の前に現れるのではないだろうか。


(4)ところで、同様にカミサマも実在するらしい。「魔がさす」って言葉があるのに、ふいに善行を施したくなる時に使用する「神がさす」って言葉がないのは不思議)
 主人公のボーデン刑事(クリス・メッシーナ)は彼の妻子をひき殺した男を目の前にいながら許した。同様にエレベーターの中で悪魔と対面した"ある人物"はそれまで自分を殺そうとしてきたある人物を許したことにより悪魔に引っ張られなかった。
 多分そういう"ふいの善行"を形にしたとき、それが"カミサマ"(まぁ妖精でも天使でもなんでもいいのだが)なのかもしれない。
 「もし悪魔が実在するとしても心配はない。悪魔がいるならカミサマだっているはずだから」という、ステキなセリフによって本作は締めくくられる。


 以上、『デビル』は、誰しもの中に存在する悪魔(とカミサマ)の実在性を描いた作品だと感じた。


 不満点は何故エレベーターなのか。なぜ悪魔は地獄に引きずり込みたいのか、悪魔が地獄に引きずり込むためのルールなどがまったく説明なされていない点。まぁ悪魔のやることだし…みたいな感じで目をつむることもできるのですが。
 あとシャマランなのにズッコケがないことと本人が出ていないことです。プロデューサー稼業気に入っちゃったらしいけれど、僕は待ってます『エアベンダー2』…待ってます。

 みひろレベル

 次回は我らのエレン・ペイジちゃんが大変なことに!『スーパー!』の感想です。
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  1. 2011/08/21(日) 13:35:01|
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