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『第9地区』は速やかにエビフィギュアを出すべきだよ。

第9

 『VS嵐』を観ていたら、SPEEDが再結成してるのを最近知りました。なんか復活失敗してないか?
 『VS嵐』って嵐のメンバーは毎週あのゲームやっているけれど、ゲストはだいたい初めてなわけでしょ? それってなんかズルくないか?
 嵐は個々の活動がめちゃ忙しい上に、5人全員が出る番組が3つもあって大丈夫かしらと不安になります。あと『ひみつの嵐ちゃん』だと二宮君が急にいじられキャラになるな、とか。以上、今回のかろうじてジャニーズ情報でございました。


 そんなわけで、今回はみんな絶賛の『第9地区』の感想を書くよ。
 見に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。公開3日目ということもあり、月曜日夕方の回ですが、けっこう混雑しておりました。男性(20~40代)が多めで、ご老体やカップルは他の映画に比べ少なめでした。


概要:監督は新進気鋭のニール・ブロンカンプ。ピーター・ジャクソンがプロデューサーとして全面的にバックアップをしているSFアクション。アメリカで大ヒットを記録し、アカデミー作品賞、脚本賞など4部門にノミネートされている。
 28年前、南アフリカヨハネスブルグ上空に突如故障した巨大宇宙船が飛来。乗船していたエイリアンたちは帰ることができなくなり、難民として受け入れられ、地球上に住み着くこととなる。外見がエビ(plawn)に似ていることからエビと卑称で呼ばれる彼らの住む共同保護区である第9地区はスラム化していき、地球人たちとの軋轢が高まっていった。エビたちを監視する超国家機関MNU (MULTI-NATIONAL UNITED)は彼らを専用居住区である第10地区に隔離するべく、社員のヴィカス(シャルト・コプリー)を使い、第9地区から立ち退かせようとする。ヴィカスは責任ある任命に喜び、張り切るが、あるエビの家を訪れた際、隠されてあったスプレー状の缶から吹き出した謎の黒い液体を浴びてしまう。やがて彼の身体には異変が生じ、その腕はエビそっくりに変化していく。彼を研究しようとするMNUの手から逃れるため、彼は第9地区に紛れ込むが…。

 

 この映画を見るとき、色々な解釈があると思うんですね。人種差別問題を照らし合わせているとかの意見多いんだろうけど、今回はこの映画を「顔」をテーマにした作品と読んでみようかとおもいます。

 『E.T.』や『アバター』『エイリアン・ネイション』はたまた『マーズ・アタック!』などなど、宇宙人モノってだいたいが異文化コミュニケーションの物語となることが多い。『宇宙戦争』はそうでもないですね。で、まぁ、『E.T.』や『アバター』みたいに姿形も言語も風俗もまったく違う宇宙人とのコミュニケーションはそんな簡単なものじゃあないぜってことをこの映画は語る。

 そもそもコミュニケーションにおいて、「顔」は重要だろうか。意思伝達において「顔」は記号表現として有効であるが、また「顔」の存在が先入観を与え、円滑なコミュニケーションの障害になることもある。
 おぞましいルックスのエビに対して、ヴィカスはハナから差別意識を抱いている。「顔」がある限り、彼とエビとの間に人間らしいコミュニケーションはない。
 
 主人公ヴィカスもまた、作品冒頭、つねに「笑顔」の仮面をかぶっている。具合が悪くてぶっ倒れそうな時ですらニコニコ笑っている。この記号化されたかのような「笑顔」の仮面をもって、他者と接する。この顔のむかつきっぷりがかなりナイス。フェイクドキュメンタリースタイルの導入部はそんなヴィカスの「見られる用の顔」と「素の顔」を同時に見せる手段としてとてもナイスアイディア。

 一方でエイリアンであるところの「エビ」は一切表情がない生物である。その感情は多種多様だが、その表情はほとんど変化がない。好物のネコ缶にむしゃぶりついて、ブラジャーなんかしちゃって、『グレムリン』ばりの悪さをするのにおぞましく無表情。いくら親子愛を抱いていようとその無表情さが誤解を生んでいるし、観客である我々も苛立ちとか怒りとかを覚えるかも知れない。『アバター』のナヴィくらい表情があったら、この物語も違った方向になっていたのかも知れないですね。

 ヴィカスの変身は彼から「顔」というか「表情」をどんどん奪っていく。最終的に顔を隠したパワードスーツに乗り込むとき、彼の顔は一切見えない。顔が見えなくなった時、彼は初めてコミュニケーションをとろうとする。そのシーンが実に壮快でカタルシス、さらにブラックユーモアもすばらしい。あいつの死に様とかね、あの逆転劇とかね。最近の映画の中では最も楽しませてもらったアクションシーンでございます。
 表情を隠すことで他者と薄っぺらい関係性を保っていたヴィカスは、一切の表情を失うことで逆に本心からのコミュニケーションをとれるようになる。

 このように、今作は主人公ヴィカスの他者に対する心情の移り変わりを「顔」というアイテムをもって表現しているのではないかと考える。そしてそこに描かれるのは記号的な「顔」しか存在のしない、というか「顔」と「顔」が混じり合うことのない現代特有のコミュニケーションスタイルなのではないかと(※)。
 (*)そういってしまうと聞こえが悪いかもしれないが、言い換えれば「顔」を超越した人と人とのかかわり合いの可能性の示唆である。なんて倫理的な映画!!(4/21追記)


 冒頭のフェイクドキュメンタリー風かつコーエン兄弟ばりのブラックユーモアたっぷりのシークエンスだけで、SF好きはズキュンとやられること間違いなしだと思います。公園に「エイリアン立ち入り禁止」って書いてあったり、スラム化した第9地区にギャングが入り浸って、エビと武器の取引をしているところなどのエビが生活に根付いている感じ。あとエビの好物がなによりもネコ缶なところとか。それを社会学者や生物学者が真面目に語る感じとか。こういうの弱いです。
 あとMNU、エビ、ギャング団らが所持している武器がいちいちかっこ良くて、監督のオタク的なこだわりを感じさせてもらいました。

 文句は特にないかなー。終盤、ヴィカスの心情の変化がちょっと唐突な気がしたけれど、そこらへん。あとエビのフィギュアが出ていないよ。どうしたアメリカ!?

 「グロい」と散々言われているけれど、そんなにグロいかな? グロいってことで映画を食わず嫌いするのは本当にもったいないと思うのですが…。頭でっかちに観ても楽しめるし、軽いSFアクションとして観ても楽しめるし、何はともあれ評判通りオススメでございますよ。ぜひ観に行きましょう。
 評価は上戸彩レベル。

 次回は、今回に続いてアカデミー賞にノミネートされた作品『マイレージ・マイライフ』の感想を書くよ。
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/04/15(木) 23:17:03|
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