かろうじてインターネット

「少年ジャンプ」と水木しげると映画とおもちゃと特撮を愛します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

『アイガー北壁』には絶対登りたくないよ。

アイガー北壁

 しのざき美知って今どうしてるんだろうと思って、調べていました。01年にSINOZAKI名義で歌手デビューしてから、芸能活動はしていないっぽいです。なんかすげー好きだったんだけどな。マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』のものまねとか。
 「ものまねお笑い四天王」っていうのが当時あって、ピンクの電話と笑福亭鶴瓶とダチョウ倶楽部というそうそうたるメンバーに加えしのざきの名も入っていたことから、彼女のビッグネームっぷりが伺える。
 ついでに調べたら、「ものまね女四天王」ってのもあって松本明子、松居直美、斉藤ルミ子、篠塚満由美のことを指すらしいですが、結成当初は斉藤ルミ子はいなくてしのざき美知がこっちに所属していたそうです。勉強になりますね。
 『ものまね王座決定戦』最盛期にはものまね四天王の冠番組もあったような。コロッケ、清水アキラ、クリカン、ビージーフォーのものまね四天王が全員出てて、何故か真面目な任侠もののドラマをやっていたりしたのを覚えている。清水アキラがとにかくよく脱いでいたイメージがある。
 調べたら『ものまね珍坊』という番組だそうです。「ものまねタレントが本人と偽って営業をこなす偽者タレントが横行する事件が社会問題になったため、打ち切られたとも言われている」ですって。いやー勉強になるインターネットですね。


 そんなわけで、今回は『アイガー北壁』の感想です。ドイツ映画を扱うのは初めてですね。てかあんまりヨーロッパ映画を特集していないような。
 見た映画館は新宿バルト9。金曜の夕方の回で、シネマチネで見ました。客層は男性の一人客が多め。デートで見に来ていたお客さんは一組か二組程度でした。割と混んでいたかな。


概要:監督、脚本はフィリップ・シュテルツェルって人。
 1936年、オリンピックを目前に控え、ナチス率いるドイツ政府はスイスを代表する山、標高3975メートルのアイガーの中でも最も困難なルートと言われ前人未到の北壁を登りきった者には金メダルを授与すると宣言していた。世界各国から集結する名だたる登山者たち。そんな中、幼なじみで新聞記者見習いのルイーゼ(ヨハンナ・ヴォカレク)の依頼もあり、ドイツ人であるトニー・クルツ(ベンノ・フユルマン)とアンディ・ヒンターシュトイサー(フロリアン・ルーカス)の2人もアイガー北壁に挑戦することとなる。
 ライバルたちより先に頂上に到達すべく、強行で登り始めるトニーとアンディだが、オーストリアのライバル、エディー・ライナーとヴィリー・アンゲラーもこれに追随、順調に登っていく四人であるが、北壁の脅威は彼らを次第に飲み込んでいく…。



 「登山」をテーマにドラマを描く場合、「なぜ登るのか?」という根本的な問いに答える必要がしばしばある。
 この作品『アイガー北壁』はそのような問いに、執拗に、時にサディスティックなまでに、そしてただ素直にまっすぐに答えている映画である。
 「なぜ登るのか?」が今回の論旨。

 高尾山や富士山でなく、わざわざ命を落とす可能性が非常に高い山に果敢に挑戦しようとする登山家たちの神経は、僕のような常人にははっきり言って想像し難い。
 ルイーゼの上司で国粋主義者のヘンリー・アーラウ(ウルリッヒ・トゥクール)は、国や民族の権威や名誉のためというが、作中で彼のそのような思想は真っ向から否定されてしまう。
 この映画で「なぜ登るのか?」の答えとして提示されるのは、「どうして生きているのか?」といったちっぽけな理屈とちっぽけな本能がせめぎあった上で成り立つちっぽけな生命について確認をするためであると、僕は考える。


 絶妙なライティングと不気味で荘厳な音楽によって巨大なスクリーンに映し出されるアイガーの佇まいは巨大で美しくブルッとくるほど恐ろしい。さしずめ「偉大で気まぐれな神様」といったところであり、それと対比されると、人間はあまりにもちっぽけな存在であるという事を自覚せざるを得ない。

 主人公たちは、そんな神様の身体にザイルという杭を打ち込み傷つけていくことで登頂し、神を征服すること(登頂すること)で、例えちっぽけであろうとそこに確固たる生命が存在している事を証明しようとする。

 例えば主人公たちが前人未到のルートを開拓しそのルートに自分の名前をつけるのも、また誰よりもはやく登頂しようとするのも、国や民族のためではもちろんなく、神の意思を超越することで自分が自分の確固たる意思で生きる事を証明せんがためである。

 しかしながら、そのような主人公たちの勇ましく人間らしい行いはお釈迦様の手のひらにいた孫悟空のごとき些細な抵抗にすぎず、そのような人間のちっぽけな意思とは関係無しに、アイガー北壁はちょっとした気まぐれで、いとも簡単に、我々が虫を殺す時よりもずっと無自覚に、あっさりと主人公たちの生命を奪っていく。

 もうやめてくれと思うほどに、アイガー北壁の「気まぐれ」はサディスティックで恐ろしい。小さい頃『13日の金曜日』を見ていて人間ではジェイソンには絶対に太刀打ちできない。出会ってさまったらもう取り返しはつかないといった事を知った時に感じた絶望感に近く、子供の頃に今作を見たらトラウマ間違いなし。本当に見ていて苦しく披露感がものすごい。


 このように、神々しいまでの圧倒的な自然の驚異を前に我々の生命や意思にどれだけの価値があるのか? 『アイガー北壁』はそれを確かめようとする神と人との戦いの物語である。それを見守るヒロインのルイーザは「男ってバカね」とでも言うかのごとく、彼らの挑戦に別の視点を注ぐ。それが何かは物語の重要なポイントでネタバレになるから伏せておきますが、女性は大人ですね。

 というわけで、僕も男です、「なぜ登るのか?」について理解はできたけれど、こんな山、絶対に登りたくありません。そう思わせるほどに山の描写はすばらしい。披露感がものすごいので、何度も見たくはありませんが、傑作だと思います。ぜひ映画館で、大スクリーン&大音響で。

 評価は、多部未華子レベル


 次回は大ヒット上映中です『アリス・イン・ワンダーランド』の感想を書きます。最近、更新が途絶えがちでごめんよ。
スポンサーサイト

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/04/23(金) 19:50:49|
  2. 映画ア行
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0
<<『アリス・イン・ワンダーランド』の感想なのに3Dについて書かなかったよ。 | ホーム | 「週刊少年ジャンプ」2010年20号の一言感想>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://karoujite.blog104.fc2.com/tb.php/50-f015e449
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

映画「アイガー北壁 」そこに山があるからって簡単には言えない

「アイガー北壁 」★★★☆WOWOW鑑賞 ベンノ・フュルマン、ヨハンナ・ヴォカレク、 フロリアン・ルーカス、ウルリッヒ・トゥクール出演 フィリップ・シュテルツェル監督 127分、2010年3月20日公開, 2008,ドイツ、オーストリア、スイス,ティ・ジョイ (原作:原題:NORDWA...
  1. 2011/07/31(日) 00:25:25 |
  2. soramove

FC2カウンター

プロフィール

かろうじてアメリゴ・ベスプッチ

Author:かろうじてアメリゴ・ベスプッチ
 映画のこととか長々と書くブログです。
 たまに映画以外のことも書くよ。
 コメントくれたら嬉しいです。
 更新あんまりできないけれど。
 あと現代人なのでtwitterを始めました。
 chikiuso2800って名前。
 ご意見、ご感想、取り上げてほしい映画のリクエストなどございましたら、コメント欄か上記twitterIDにてお知らせください。

 なお映画の感想コーナーの最後で、実に分かりやすく画期的な映画の評価方法として、その映画のレベルに見合ったアイドルの名前を書いております。

Twitter on FC2

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

映画ア行 (36)
映画カ行 (51)
映画サ行 (35)
映画タ行 (28)
映画ナ行 (8)
映画ハ行 (40)
映画マ行 (17)
映画ヤ行 (4)
映画ラ行 (14)
映画ワ行 (1)
2010年度映画ランキング (3)
少年ジャンプ (47)
特集 (3)
謝罪 (2)
未分類 (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。