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『ローラーガールズ・ダイアリー』はエレン・ペイジ万歳だよ。

ローラー・ガールズ

 ワールドカップの時期になると、Jリーグのなつかしネタでもりあがるよ。食べるとラモスになっちゃうJリーグカレーとか、守護神シジマールとか、アルシンドになっちゃうよ~とか。大体毎回同じ事言って盛り上がっている。

 そんなわけで、Jリーグカレーを食べてJリーグアイスを食べてJリーグチップスのおまけカードでリトバルスキーのが出て狂喜乱舞したあの頃の熱い情熱を取り戻せるか、『ローラーガールズ・ダイアリー』の感想でございます(マクラに無理矢理つなげるシリーズ)。

 観に行った映画館はTOHOシネマズシャンテ。この映画館の特徴として観客は年配の方が多め。木曜の昼間で混み具合もまばらな感じでした。


概要:ドリュー・バリモアの監督デビュー作。主演は『JUNO』のエレン・ペイジ。
 テキサスの小さな田舎町に暮らす17歳の女子高生ブリス・キャヴェンダー(エレン・ペイジ)。美人コンテストで優勝することが娘の幸せにつながると信じる母親(マーシャ・ゲイ・ハーデン)に違和感を抱きながらも、言われるままにミスコン中心の退屈な日々を送っていた。そんなある日、都会のオースティンに出かけた彼女は、そこで“ローラーゲーム”の存在を知り、“女性らしさ”なんてお構いなしのワイルドはスポーツにすっかり魅了されてしまう。そして、家族に内緒のまま年齢を偽って入団テストを受けみごと合格、チームの一員に迎えられる。こうして、年上の個性的なチームメイトたちの中でもまれながら、意外にも眠っていた才能を花開かせていくブリスだったが…。
allcinema onlineより抜粋)


 どうも『書道ガールズ』やら『ソフトボーイズ』やらの邦画に毒されすぎなのか、最近流行りの亜流『がんばれベアーズ』みたいな、若手アイドルがたくさん出ている部活映画かなって思っていましたが、むしろローラーゲームと美人コンテストを通して思春期の少女の成長を描く『17歳の肖像』に近い作品でした。むしろ異常な状況下で自分自身を見つめる機会に出会い、やがて成長する少女の物語という点、ただ題材に対しての掘り下げが杜撰な点、でも若手の主演女優がやたら奮闘することで救われているという点で当ブログでも扱った仲里依紗版『時をかける少女』に似てるかもしれない。

 そんなわけで、本作はローラーゲームの描写は甘く、女の子の成長譚だけとるとなんだか平凡、でもエレン・ペイジがそういった不満点を中和してくれている。そんな論旨。


 まず題材となるローラーゲームに対する掘り下げが杜撰な点について。第一にエレン・ペイジ扮するブリスがローラーゲームを観に行きたいと思った動機が不明瞭。一応古くさい「女性らしさ」に固執する母親に対する些細な反抗心とロックンロール好きって描写があって、それが動機なんだろうけど、そこのテンポが速すぎてちょっと分かりづらい。
 更に最も大切なシーンであるはずの、ブリスがローラーゲームに魅了され参加しようと決意するシーンも圧倒的に描写不足だし、勢いで参加したチームの入団テストで、ズブの素人でローラースケートもほとんど乗りこなせなかったような彼女がいきなり猛スピードで滑れた理由も特にないし、万年最下位で一勝もしたことのないようなチームが大して努力もしないのにぐいぐい勝ち進むのもいい加減。更に終盤練習をずっと出なかったブリスがぶっつけ本番で試合に出て大活躍したり、ローラーゲームってそんなに簡単なスポーツなのか?
 あと何より問題だったのはチームの成長のキーが主人公のブリスであるとは言い切れないこと。チームが強くなる一番のきっかけは皆が「勝ちたい」と思い監督の指示をきちんと聞くようになったからなんだけど、そのエピソードにエレン・ペイジはそこまで深く関わってないし、下手したら彼女が参加していなくたって、けっこう強くなってたんじゃないのって感じてしまう。

 ローラーゲームのシーンはけっこうワクワクさせてくれるし、スピード感やユーモアがとてもいい感じなので、そこが少しは救いになっているけれど、やはり、主題となる題材をこうも杜撰に扱われてしまうと、それをきっかけに自分自身を見つめるブリスの人間ドラマもどこかしらチョロく感じてしまうわけで、作品全体が浮ついてしまっている。


 でもやっぱり大変楽しく見れたのは、なんといってもエレン・ペイジが良かったこと。
 そもそもこの映画を見ようと思ったのも『X-MEN ファイナル・ディシジョン』に出てたエレン・ペイジがやたら可愛くて、それ以来彼女の出演作は極力見る事にしているから。次の出演作はクリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『インセプション』ですね。

 毎度可愛いのか可愛くないのかよくわからなくて、映画を見るたびに「あんま可愛くなくなっちゃったなー」なんて言うんですけれど、映画を見ているうちに毎度恋している気がします。
 実年齢は23歳だそうですが、アメリカの斜に構えたティーンっぽい雰囲気を毎度細かく大胆に演じています。

 身長は153cmで子供っぽい容姿なのに、偉そうでタフでボーイッシュ(というより少しオヤジくさい)な仕草が作る、媚びてないのにキュートな雰囲気、クールで斜にかまえた現代っ子ぽさ、そしてそれらをきちんと自分自身で認識している女の子らしい知性。そこらへんが彼女の魅力の側面なんだろうけれど、言い換えれば男性が女性に期待する少女性と知性とを男性に媚びないことで逆に表現していると言える。
 あの汚いゲップがこんなにも映える女優って、他にいるだろうか。

 で、そんなオヤジ臭くクールぶってる彼女が、思春期の少女らしさに加え、ローラーゲームを通すことで秘めたる野獣性とを表現する。この面白さははキャスティングの妙だと思います。他の女優だとなかなかこうは面白く転ばない。
 冒頭のさえないメガネっ娘スタイルとか、ライバルであるアイアン・メイビン(ジュリエット・ルイス)との威勢の張り合いとか、道端での威勢のいいTシャツの脱ぎっぷりとか、もうすげーいいよ。超可愛いよ。


 以上のように、本作はローラーゲームの描写がいいかげんだったり、女の子の成長譚としてもちょっとありきたりなストーリーだったとしても、エレン・ペイジが主役を演じたおかげでなんとなく許してしまう作品でした。


 他に良かった点として、久々に見たジュリエット・ルイスもけっこう良かったです。いい感じに廃れて、場末で流行るローカルゲームに情熱を燃やすという決して華やかではないこの作品の題材の生々しい姿をうまく体現していたと思います。
 あといささか速すぎにも見えたけど展開のスピード感がよくて、明確にテーマや目的を冒頭に定めて話をぐいぐい進めて行くのはなかなか気持ち良かったです。

 ただやっぱりローラーチームが栄光を掴む過程において主人公の働きが明確化されなかったのはとても痛手だったと思います。チームと主人公の成長が密接に絡み合っていないというか。

 評価は山崎真美レベル

 次回はまたもう終わっちゃいそうな映画ですが、塚本晋也念願のパート3『鉄男 THE BULLET MAN』の感想をかくぜ!!
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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

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