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『アイアンマン2』はスネ夫のいとこみたいだよ。

アイアンマン2

 てなわけで『アイアンマン2』の感想です。こんなシンプルな続編のタイトルって最近逆に新鮮。副題もないものね。
 観に行った映画館はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。客層は若い人が多いけれど、年配の方も多め。海外の特撮ヒーローモノは万人受けしますね。けっこう混んでいました。外国人客がうるさかった…。


概要:2008年にヒットしたマーべル・コミック同名原作の『アイアンマン』の続編。監督も前作同様ジョン・ファブロー。主題歌はAC/DC。今回は企画段階で主演のロバート・ダウニーJr.が関わっていたり、前作にも増して2012年公開予定であるマーベルヒーローたちが集結する"The Avengers"への伏線が多く貼られている。

 トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)が自らアイアンマンであると公表してから半年後、世界各地で起こる紛争を鎮圧し続け、平和のために貢献しようとするトニーだったが、その一方的な介入への疑問視とアイアンマン・アーマーを兵器として見なされたことで、合衆国からアーマーの引き渡しを求められる。またアーマーの動力源にして生命維持装置でもあるアーク・リアクターの副作用により、彼の体内は着実に毒素に蝕まれつつあった。トニーは命あるうちに使命を全うすべく、スターク・インダストリーズ社長の座を秘書のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)に譲り、新たな秘書としてナタリー・ラッシュマン(スカーレット・ヨハンソン)という女性を迎え入れる。
 一方、スターク家に深い恨みを抱くイワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)は、自力で対アイアンマンの武器を作成、モナコにてトニーを急襲するも、返り討ちにあい、収監されてしまう。そんなヴァンコを牢獄から救い出したのは、トニーにやっかみを抱いているハマー・インダストリーズの社長ジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)だった。彼は政府との軍事提携を掌握するべく、優れた科学者でもあるヴァンコを雇い自らの兵器ラインを拡張させようと目論み、トニー宅から試作型の「マーク2」アーマーを持ち出していたジェームズ・ローズ中佐(ドン・チードル)をも懐柔し新兵器を作り上げるが…。
"wikipedia"より抜粋)


 今回の論旨はヒーローものの続編の王道パターンとこの作品がどのように向き合っているかについて。

 『バットマン・リターンズ』なり『スパイダーマン2』なりアメコミのヒーローモノのパート2って、ヒーローとしての生活によって乱されていくプライベートや自分らしさに悩むみたいな展開がお決まりのパターン。そういった地味な箇所を、どう巧く退屈させずに見せ、後のヒーローらしい活躍へのカタルシスへどうパスをつなぐかがストーリーテリングの腕の見せ所だと思われる。(『より強い葛藤』
 で、大体パート1はヒーローの誕生譚を描いてパート2にてその本格的な活躍を見せるってパターンが多く、それプラス先述の「より強い葛藤」がヒーローらしい活躍へ物語を導くことで、パート1よりカタルシス要素は強い。(『より強いカタルシス』
 
 以上2点がアメコミヒーロー映画の続編の王道パターンとなっていると考えられる。

 で、『アイアンマン2』である。ヒーローとしてはかなり破天荒なタイプのトニー・スタークの物語もそのご多分に漏れずそういう展開をある程度踏襲はしているが、そういう王道パターンにアイアンマンの特殊な要素である「正体が大企業の社長である」や「正体を世間に公表している」といった点を絡めて本作は展開していくため、少し変化球的な作品とはなっている。

 まず王道な続編パターンに変化を加えたことで面白かった点をあげていきたいと思います。

 今作は前述した王道パターン「より深い葛藤」に、『アイアンマン』らしい「正体が大企業の社長である」や「正体を世間に公表している」を絡めているために、「大量破壊兵器級のパワーを持つヒーローが正体を世間に晒したらどうなるか」っていう一風変わった展開が描かれる。前作でも危険を伴うヒーローとしての活躍で死にかけたり、ビジネスはガタつくしで、ミス・ポッツや副社長にとがめられる描写はあったが、それが今作ではよりヒートアップして、トニーはスーパーヒーローとしてもてはやされて散々天狗になった挙句、プライベートでも四六時中命を狙われるし、その兵力を国に提供しろと言われるし、株価は上がるけど兵器メーカーとしての会社の方向性はちぐはぐになって迷走しちゃったり、その上、善行しているつもりなのにマスコミに叩かれるわ死に至る病気にかかるわで、酒に溺れてアイアンマンスーツを着ながら綺麗なお姉さんはべらしてダンスを踊る始末。また、前作でのテーマだった武器商人だった過去の自分との戦いといった葛藤も、ミッキー・ローク扮するウィップラッシュの登場でより強く扱われている。そういう前作よりヒートアップした典型的ヒーローモノに一癖加えたものとして物語が展開していくのがとても面白かったです。

 で、もう一つの王道続編パターン「より強いカタルシス」で良かった点は、前作にも増した特撮シーンのカッコ良さに集中される。
 前作でも身震いがした、猛スピードで着陸して「ガチィーン!」って衝撃音が上がったあと、砂埃を巻き上げながら「ウィ~ン」と機械音をならしゆっくりこちらを向くショットのカッコヨさは異常。更に今回は後ろでアイアンマン風ビキニを着たナイスバディなお姉さんがラインダンスを踊るっていうおバカパワーアップを果たしていて今作でニ番目に震えたシーン。
 一番震えたのは予告編でも見れるアタッシュケース型簡易型変身スーツ「アイアンマンマーク5」の変身シーン。三番目はスカーレット・ヨハンソン演じる「ブラック・ウィドー」の美しすぎるアクションシーン(いちいちポーズをキメる)。
 あとクライマックスの量産型無人兵器「ドローン」との戦闘シーンも良かったです。量産型ロボットに燃えない男子っていないよね。アタッシュケース型簡易版変身スーツを見せつけられたウィップラッシュがトニーに「どうだ、オレの量産マシーンの方がお前のスーツよりイカすぜ?」って言ってるに違いありません。よく『ドラえもん』でスネ夫のいとことのび太がプラモデル対決しますが、あのノリです。
 前作にも増して「企業の社長」という抑圧されがちな立場にいるトニーだからこそ、そしてそれ故に政治的な話が多くなる展開だからこそ、その開放感からくる戦闘シーンのカタルシスは強烈であるんだと思います。


 続いて不満点として、まず今作でキーマンとなるドン・チードル演じるローズのキャラクターが前作のテレンス・ハワードが演じる彼と違いすぎる。ああいう微妙な表情がキャラクターの本質に繋がる役で役者が変更ってのはかなり痛手である。トニーと彼の関係って言わば『クレヨンしんちゃん』のしんのすけと風間くんの関係で、風間くんは真面目で叱ってばかりいる性格でありながら破天荒なしんのすけに多少の憧れを抱いていて、その性質を否定しながら子供らしいヒーローマニアであるしんのすけと同等かそれ以上にマニア気質を強く持っている。そういったキャラクターをテレンス・ハワードは見事に演じていたけれど、ドン・チードルは真面目さだけが強く出て、「実はトニーと同類である」という「男の子」っぽさが失せてしまっている。彼の秘めたる「男の子」っぽさが爆発してこそウォーマシン誕生とトニーによるアイアンマンの相棒任命はカタルシスがあるのになあって。

 それと、序盤でウィップラッシュが敗れて、中盤の物語の葛藤が、度重なるアイアンマンへの変身によって血液中に毒素が回ってこのままではトニーの命に危険が…って話なんだけど、トニーはこの時点でウィップラッシュが生きている事を知らず、物語上で変身する必要性にあんまり迫られてなくて、まあ変身する必要はそのうちちょくちょくはあるんだけど…程度の事でアイアンマン稼働に必要な代替エネルギーを探すって展開はちょっと退屈。なんていうか、ウィップラッシュの問題とトニーの病気の問題とが、密接に関われば良かったのに、そこらへん行ったり来たりで、物語の欲求が定まらないという『釣りバカ final』状態
 というかウィップラッシュはもっと活かせただろうに、せっかくミッキー・ロークが『レスラー』みたいなナリで出演してくれたのに。例えば自力でアーク・リアクターを作り上げたところとか、前作の自力でスーツを作り上げたトニーとかぶっていて、トニーの合わせ鏡的存在として描けそうだったし、もっと彫り込める様々な素材に手を加えないでいたのはすごくもったいない。それどころか彼が恨んでいる武器商人であったトニーのお父さんが、作中で結局なんだか良い人だったみたいなことにされちゃってるけれど、それでいいの?

 悪役と言えばもう一人の悪役サム・ロックウェル演じる「ジャスティン・ハマー」はとても良かったです。ウィップラッシュが技術者としてのもう一人のトニーだとすれば、彼はビジネスマンとしてのもう一人のトニー(になりたかった男)。何をしても小物感がつきまとい、その仕草が醸し出す下品な成金っぽさがすごく嫌らしくて良かったです。ラスト近くで披露してくれたダンスステップの持つギリギリのダサさとか最高。


 まあでもなんといっても『アイアンマン』のデザインが最高すぎるのと、それをロバート・ダウニーJr.が嬉々として演じている点、グウィネス・パルトロウとスカーレット・ヨハンソンが美しすぎて、サム・ロックウェルが楽しすぎたので、めんどくさいツッコミとか男らしく気にせずに、良い意味で単細胞に楽しめれば、それだけで水準以上の楽しさを味わえる映画ではあると思います。男女問わず「男の子」もとい「スネ夫のいとこ」魂を持つ人で「マーク5」の変身にシビレない人とは友達になれないと思います。
 あと"The Avengers"は楽しまないでいられるものか。

 逢沢りなレベル


 次回はいよいよ第3弾『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE YELLOW お宝 DE エンド・パイレーツ』の感想だよ。シリーズものが続きますね。また!
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